総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/1 木)

FRB議長は思ったほどタカ派じゃない!? 下落警戒ムードで迎える米重要経済指標ラッシュ

————-11/30ドル円相場————————

月末フローで139.894まで上昇するも、FRB議長の発言で137.646まで2円超急落。

OP138.587 HI139.894  LO137.646 CL138.105

———-11/30主な出来事—————————

09:30 オーストラリア10月住宅建設許可件数 (前月比) -6.0%
前回-5.8%(-8.1%)
予想-1.8%

09:30 オーストラリア10月CPI(前年比)+6.9%
前回+7.3%
予想+7.6%

10:30 中国11月製造業PMI 48.0
前回49.2
予想49.0

16:45 フランス11月消費者物価指数・速報値(前年比) +6.2%
前回+6.2%
予想+6.2%

17:55 ドイツ11月失業者数(前月比) +1.70万人
前回+0.80万人(0.90万人)
予想+1.30万人
17:55 ドイツ11月失業率 5.6%
前回5.5%
予想5.5%

19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)・速報値(前年比) +10.0%
前回+10.6%
予想+10.4%

22:15 アメリカ11月ADP雇用統計(前月比) +12.7万人
前回+23.9万人
予想+20.0万人

22:30 アメリカ7-9月期GDP・改定値(前期比年率) +2.9%
前回+2.6%
予想+2.7%
22:30 アメリカ7-9月期個人消費・改定値(前期比年率) +1.7%
前回+1.4%
予想+1.6%

22:30 アメリカ10月卸売在庫(前月比) +0.8%
前回+0.8%
予想+0.5%

23:45 アメリカ11月シカゴ購買部協会景気指数 37.2
前回45.2
予想47.0

24:00 アメリカ10月住宅販売保留指数(前月比) -4.6%
前回-10.2%(-8.7%)
予想-5.0%

27:30 パウエルFRB議長
「インフレの先行きは依然として非常に不確実」
「利上げペースを緩めることは理にかなっている」
「利上げペースを緩める時期は早ければ12月となる可能性がある」
「金利のピークは9月時点の予想よりいくぶん高いだろう」

28:00 クックFRB理事
「インフレは依然として高すぎる」
「FRBが前進するにつれて、より小さな幅での利上げが賢明」

28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「米経済活動は横ばい、もしくは小幅に活発化した」
「金利とインフレが引き続き活動を圧迫している」
「消費者物価はほとんどの地区で中程度または強いペースで上昇している」

——–11/30株式・債券・商品————————

日経平均 28027.84▼134.99
豪ASX  7253.308△24.166
上海総合 3149.748△71.199
英FT    7512.00△37.98
独DAX   14355.45▼27.91
NYダウ  33852.53△3.07

日10年債利回り 0.253% 0.000
豪10年債利回り 3.604%△0.089
英10年債利回り 3.100%▼0.026
独10年債利回り 1.922%▼0.070
米02年債利回り 4.4732%△0.0351
米10年債利回り 3.7441%△0.0629

NY原油 78.20△0.96
NY金  1748.40△8.10

————12/1注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30  野口日銀審議委員あいさつ

<海外>
09:30  7-9月期豪民間設備投資
10:45  11月財新中国製造業PMI
16:00  10月独小売売上高
16:00  11月英ネーションワイド住宅価格指数
16:00  11月トルコ製造業PMI
16:30  11月スイス消費者物価指数
16:30  10月スイス小売売上高
17:30  11月スイス製造業PMI
17:50  11月仏製造業PMI・改定値
17:55  11月独製造業PMI・改定値
18:00  11月ユーロ圏製造業PMI・改定値
18:30  11月英製造業PMI・改定値)
19:00  10月ユーロ圏失業率
21:30  11月米チャレンジャー人員削減数
22:30  7-9月期カナダ労働生産性指数
22:30  10月米個人消費支出(PCE)
22:30  10月米個人所得
22:30  10月米PCEデフレーター
22:30  米新規失業保険申請件数
23:20  ローガン米ダラス連銀総裁講演
23:30  ボウマンFRB理事講演
23:45  11月米製造業PMI・改定値
24:00  11月米ISM製造業景況指数
24:00  10月米建設支出
24:30  11月メキシコ製造業PMI
25:45  レーンECB専務理事講演

————12/1きょうのひとこと———————

注目が集まったパウエルFRB議長の講演は思ったほどタカ派的な内容ではありませんでした。12月の利上げ減速示唆は想定済みでしたが、ターミナルレートについては従来予想より「いくぶん」高いだろうと控えめな表現でした。また、「引き締め過ぎは望んでいない」などとも述べており、これまでのインフレ抑制を最優先する姿勢がやや後退した印象です。このところ地区連銀総裁からタカ派コメントが続いていただけに、議長の発言がタカ派色の薄い内容に聞こえたという面もあるのでしょう。議長のタカ派発言を警戒していた市場は、株買い・債券買い・ドル売りで反応しました。ドル円は今朝になって137円台半ばのサポートを下抜け。今夜の米PCEデフレーターと米ISM、さらに明日の米雇用統計は、下落警戒ムードの中で発表を迎えることになりそうです。

本日もよろしくお願いします。