昨日のドル円相場ときょうのひとこと（6/23金）
142.50の壁突破で市場の続伸期待と当局の警戒レベルも上昇 口先介入に一定の警戒感
————-6/22ドル円相場————————
スイス中銀、英中銀の利上げで緩和継続の円が独歩安 FRB議長の追加利上げ発言もあって7カ月ぶりに143.226まで上伸
OP141.781 HI143.226 LO141.614 CL143.131
———-6/22主な出来事—————————
07:45 ニュージーランド5月貿易収支 +0.46億ＮＺドル
前回+4.27億ＮＺドル(2.36億ＮＺドル)
16:30 スイス中銀、政策金利を1.50％から1.75％へ
17:00 ノルウェー中銀、政策金利を3.25％から3.75％
20:00 トルコ中銀、政策金利を8.50％から15.00％へ
20:00 BOE、政策金利を4.50％から5.00％へ
「直近の指標は大きく上振れして、よりしつこいインフレのプロセスを示している」
20:00 BOE議事録
「7対2の賛成多数で50bpの利上げを決定」
「反対の2人は据え置きを主張」
20:18 ベイリーBOE総裁
「今金利を引き上げなければ、後でもっと悪くなる可能性がある」
「インフレは高すぎるし、今対処しなくてはならない」
21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 26.4万件
前回26.2万件(26.4万件)
予想26.0万件
22:55 ボウマンFRB理事
「インフレ抑制のために追加利上げが必要」「インフレの水準はなお容認できないほど高い」
23:00 アメリカ5月中古住宅販売件数(年率換算) 430万件
前回428万件(429万件)
予想425万件
23:00 パウエルFRB議長（上院証言）
「インフレを持続的なベースで2％に戻す必要がある」
「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」
28:00 メキシコ中銀、政策金利を11.25％に維持
「今回の決定は全会一致」
「政策金利を現在の水準で長期間維持する必要がある」
——–6/22株式・債券・商品————————
日経平均 33264.88▼310.26
豪ASX 7195.489▼119.416
上海総合 —–
英FT 7502.03▼57.15
独DAX 15988.16▼34.97
NYダウ 33946.71▼4.81
日10年債利回り 0.379％▼0.003
豪10年債利回り 3.977％▼0.006
英10年債利回り 4.367％▼0.038
独10年債利回り 2.494％△0.060
米02年債利回り 4.7909％△0.0757
米10年債利回り 3.7946％△0.0758
NY原油 69.51▼3.02
NY金 1923.70▼21.20
————6/23注目材料—————————-
＜国内＞
08:30 5月全国消費者物価指数
＜海外＞
08:01 6月英Gfk消費者信頼感指数
15:00 5月英小売売上高
16:00 ラガルドECB総裁、講演
16:00 5月トルコ貿易収支
16:15 6月仏製造業PMI・速報値
16:15 6月仏サービス業PMI・速報値
16:30 6月独製造業PMI・速報値
16:30 6月独サービス業PMI・速報値
17:00 6月ユーロ圏製造業PMI・速報値
17:00 6月ユーロ圏サービス業PMI・速報値
17:30 6月英製造業PMI・速報値
17:30 6月英サービス業PMI・速報値
18:15 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
18:30 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
19:00 デコス・スペイン中銀総裁、講演
21:45 パネッタECB専務理事、講演
22:45 6月米製造業PMI・速報値
22:45 6月米サービス業PMI・速報値
26:40 メスター米クリーブランド連銀総裁、あいさつ
————6/23きょうのひとこと———————
ドル円は142.50円の壁を突破して上昇に弾みが付きました。142.50円は昨年11月高値から今年1月安値へのフィボナッチ61.8％戻しの水準で市場が注目していたチャートポイントでした。ここから上は145.00円まで抵抗らしい抵抗のポイントがなく、143円台から144円台はチャート上の「真空地帯」と見ていいでしょう。ただ、一定の警戒が必要なのは本邦当局による円安けん制発言の強化です。142.50円のポイントは当局も認知していたはずで、ここを抜けたことで市場の続伸期待が高まるとともに、当局の円安警戒レベルも上昇していると考えられます。口先介入では為替のトレンドは変えられないというのが定説ですが、スピードを抑える効果は認められています。強いけん制が入れば週末を控えた持ち高調整を誘発する可能性もあるためある程度の注意が必要でしょう。
本日もよろしくお願いします。
