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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/3 木)

FRBの3月25bp利上げはほぼ確定的 5月以降の利上げピッチ巡り雇用統計とCPIに注目

————-3/2ドル円相場————————

米長期金利持ち直しでFRB議長証言後に115.683まで上昇。

OP114.879 HI115.683  LO114.792 CL115.506

———–3/2主な出来事—————————

09:30 オーストラリア10-12月期GDP(前期比)+3.4%
前回-1.9%
予想+3.5%

17:55 ドイツ2月失業者数(前月比)3.30万人
前回-4.80万人
予想-2.50万人 –
17:55 ドイツ2月失業率 5.0%
前回5.1%
予想5.1%

19:00 ユーロ2月消費者物価指数(HICP)・速報値(前年比) +5.8%
前回+5.1%
予想+5.4%

22:15 アメリカ2月ADP雇用統計(前月比) +47.5万人
前回-30.1万人(+50.9万人)
予想+38.8万人

24:00 カナダ中銀 政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げ
「経済が拡大を続け、インフレ圧力が高まったままであることから、金利はさらに上昇する必要があるとみている」

24:00 パウエルFRB議長議会証言
「月内のFF金利の誘導目標引き上げが適切」
「ロシアのウクライナ侵攻による短期的な影響は不確定」
「25bpの利上げを提案し、支持する方向に傾いている」
「インフレが高まる、あるいは高い状態がより長引けば、一度の会合、もしくは複数の会合でFF金利を25bpより大きな幅で引き上げるもっと積極的な行動へ準備を整えるだろう」

28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「米経済活動は緩慢ないし緩やかなペースで拡大した」
「新型コロナ急増が一時的に事業活動を混乱させた」
「物価が上昇したにもかかわらず、需要は引き続き堅調」
「今後数カ月で一段の物価上昇が見込まれると報告」

~1日のウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~
・ラブロフ外相-第三次世界大戦は核兵器による破壊的なものになるだろう
・ロシア軍、ザポロジエ原発周辺を掌握-IAEAは緊急会合開催
・ロシア高官-NATOと直接衝突のリスク増加
・ウクライナ代表団、ロシアとの交渉に向け出発-3日にも第2回交渉

——–3/2株式・債券・商品————————

日経平均 26393.03▼451.69
豪ASX   7116.658△20.111
上海総合 3484.192▼4.643
英FT    7429.56△99.36
独DAX   14000.11△95.26
NYダウ  33891.35△596.40

日10年債利回り 0.140%▼0.036
豪10年債利回り 2.075%▼0.113
英10年債利回り 1.259%△0.131
独10年債利回り 0.027%△0.099
米02年債利回り 1.5120%△0.1713
米10年債利回り 1.8767%△0.1492

NY原油 111.32△7.91
NY金  1929.80▼14.00

————3/3注目材料—————————

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30  中川日銀審議委員講演

<海外>
09:30  1月豪住宅建設許可件数
09:30  1月豪貿易収支
10:45  2月財新中国サービス業PMI
16:00  2月トルコ消費者物価指数
16:30  2月スイス消費者物価指数
17:05  デコス・スペイン中銀総裁講演
17:50  2月仏サービス業PMI・改定値
17:55  2月独サービス業PMI・改定値
18:00  2月ユーロ圏サービス業PMI・改定値
18:30  2月英サービス業PMI・改定値
19:00  1月ユーロ圏生産者物価指数
19:00  1月ユーロ圏失業率
21:30  ECB理事会議事要旨
21:30  2月米チャレンジャー人員削減数
22:30  10-12月期米非農業部門労働生産性・改定値
22:30  米新規失業保険申請件数
23:45  2月米サービス業PMI・改定値
24:00  2月米SM非製造業景況指数
24:00  1月米製造業新規受注
24:00  パウエルFRB議長議会証言(米上院銀行委員会)
26:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:45  マックレム・カナダ中銀総裁会見

————3/3きょうのひとこと——————-

パウエルFRB議長は昨日の議会証言で、ウクライナ情勢を不確定要素に挙げながらも、3月に政策金利を25bp(0.25%ポイント)引き上げて、一連の利上げ局面に入る事を支持する考えを表明しました。これで、3月15-16日のFOMCで25bpの利上げを行う事はほぼ確定したと言えそうです。25bp利上げは織り込み済みなだけに、現時点でドル円への影響は限定的と見られますが、明日の米2月雇用統計や10日の米2月CPIを受けて次回5月FOMC以降の利上げピッチに対する見方がどのように変化するかがカギとなりそうです。なお、パウエル議長は、インフレが長引けば「もっと積極的に行動する(利上げピッチを速める)準備を整える」としています。

本日もよろしくお願いいたします。