総研ブログ

14日のドル円相場ときょうのひとこと(1/17 月)

米小売り減少は「買い物前倒し」が原因 消費意欲に衰えなしとの見方で米金利とドルが反発

————-1/14ドル円相場————————

日銀の金融政策正常化報道で114割れ。米小売り減少で113.478まで下値を拡大。その後は、小売り減もFRBの利上げに影響せずとの見方で米長期金利が上昇するとドル買戻しが活発化。114.203で越週へ。


OP114.151 HI114.263   LO113.478 CL114.203

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———–1/14主な出来事—————————

09:30 「日銀は物価目標2%を達成する前に利上げが可能か議論を始める可能性」-ロイター

11:58  中国12月貿易収支 +944.6億ドル
前回+717.2億ドル
予想+745.0億ドル

16:00 イギリス11月GDP(前月比) +0.9%
前回+0.1%(0.2%)
予想+0.4%
16:00 イギリス11月鉱工業生産(前月比) +1.0%
前回-0.6%(-0.5%)
予想+0.2%

16:00 イギリス11月貿易収支 -113.37億ポンド
前回-139.34億ポンド(-118.07億ポンド)
予想-142.00億ポンド

19:00 ユーロ 11月貿易収支(季調済) -13億ユーロ
前回+24億ユーロ(18億ユーロ)
予想+15億ユーロ

22:30 アメリカ12月小売売上高(前月比) -1.9%
前回+0.3%(0.2%)
予想+0.1%
22:30 アメリカ12月小売売上高・除自動車(前月比) -2.3%
前回+0.3%(0.1%)
予想+0.2%

22:30 アメリカ12月輸入物価指数(前月比) -0.2%
前回+0.7%
予想+0.3%

23:15 ラガルドECB総裁
「インフレを押し上げている要因は年内に緩和するだろう」
「物価安定に対するECBのコミットメントは依然として揺るぎない」
「中期で2%のインフレ目標を確実に実現させるために必要な措置は何でも行う」

23:15 アメリカ12月鉱工業生産(前月比) -0.1%
前回+0.5%
予想+0.3%
23:15 アメリカ12月設備稼働率 76.5%
前回76.8%
予想77.0%

24:00 アメリカ1月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 68.8
前回70.6
予想70.0

——–1/14株式・債券・商品————————

日経平均 28124.28▼364.85
豪ASX   7393.859▼80.497
上海総合 3521.256▼34.003
英FT    7542.95▼20.90
独DAX   15883.24▼148.35
NYダウ  35911.81▼201.81

日10年債利回り 0.143%△0.011
豪10年債利回り 1.1851%▼0.009
英10年債利回り 1.150%△0.045
独10年債利回り -0.046%△0.045
米02年債利回り 0.9668%△0.0739
米10年債利回り 1.7841%△0.0800

NY原油 83.82△1.70
NY金  1816.50▼4.90

————1/17注目材料—————————

<国内>
08:50 11月機械受注

<海外>米国休場(キング牧師生誕記念日)
11:00 中国10-12月期GDP
11:00 中国12月鉱工業生産
11:00 中国12月小売売上高
22:30 カナダ11月製造業出荷
22:30 カナダ11月証券投資
—– ユーロ圏財務相会合
—– 世界経済フォーラム

————1/17きょうのひとこと——————-

14日に発表された米12月小売売上高は大幅減となりました。年末商戦がピークを迎えるはずの12月に小売が減少したのは米経済にとって良くない兆候かとも思いましたが、そうでもなさそうです。というのもこの日、全米小売業協会(NRF)が発表した年末商戦(11-12月)の売上高は8867億ドルに達し過去最高を記録。つまり、12月の小売減少は、消費者が11月に買い物を前倒ししたためと見られるのです。買い物前倒しの理由は、①オミクロンの感染拡大、②供給制約による品不足、③配送遅延対策などが考えられるそうです。一瞬、市場に「小売ショック」が走るかと警戒しましたが、結局は消費意欲に衰えなしとの見方に落ち着き、米長期金利とドルが上昇したのが印象的でした。

本日もよろしくお願いいたします。