総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/18 火)

日銀利上げ検討の観測記事は「まさか」と思いつつも、注目せずにはいられない会合に

————-1/17ドル円相場————————

米休場で薄商いの中、断続的にドル買いが入り114.647まで上昇。欧州株高でも日銀前で円売りは控えめ。

OP114.107 HI114.647   LO114.107 CL114.606

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———–1/17主な出来事—————————

10:20 中国人民銀、中期貸出制度(MLF)金利を2.95%から2.85%に引き下げ

11:00 中国10-12月期GDP(前年比) +4.0%
前回+4.9%
予想+3.3%
11:00 中国12月小売売上高(前年比) +1.7%
前回+3.9%
予想+3.8%
11:00 中国12月鉱工業生産(前年比) +4.3%
前回+3.8%
予想+3.7%

——–1/17株式・債券・商品————————

日経平均 28333.52△209.24
豪ASX   7417.305△23.446
上海総合 3541.666△20.410
英FT    7611.23△68.28
独DAX   15933.72△50.28
NYダウ  —–

日10年債利回り 0.148%△0.005
豪10年債利回り 1.1919%△0.068
英10年債利回り 1.186%△0.036
独10年債利回り -0.025%△0.021
米02年債利回り —–
米10年債利回り —–

NY原油 —–
NY金  —–

————1/18注目材料—————————

<国内>
—– 日銀金融政策決定会合
—–☆経済・物価情勢の展望(展望リポート)
15:30☆黒田日銀総裁記者会見
—– 1月月例経済報告
—– 岸田首相演説(世界経済フォーラム主催のオンライン会議)

<海外>
16:00☆英12月英失業率
16:00☆英12月失業保険申請件数
16:00 英9-11月ILO失業率
16:00 英9-11月週平均賃金
19:00☆独1月ZEW景況感指数
19:00 ユーロ圏1月ZEW景況感指数
22:15 カナダ12月住宅着工件数
22:30 米1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
24:00 米1月NAHB住宅市場指数
26:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
30:00 米11月証券投資動向
—– EU財務相理事会

————1/18きょうのひとこと——————-

先週14日に「日銀は、物価目標2%を達成する前に利上げが可能か議論を始める可能性がある」と報じられた事できょうの日銀会合への注目度が一気に上昇しました。物価見通しを上方修正する公算が大きいと見られており、どの程度の修正になるかが焦点となりそうです。昨年10月に公表した展望リポートの見通しでは22年度の物価上昇率(コアCPI)を0.9%、23年度を1.0%としていました。もし、1%台後半への修正があれば金融政策正常化観測が高まることになるかもしれません。もっとも、黒田総裁のスタンスに変更があるかどうかがより重要となるでしょう。これまでの総裁のスタンスは「粘り強く金融緩和を続けるが、なにかあれば追加緩和も」というものでしたが、これが観測記事の通りに「粘り強く金融緩和を続けるが、正常化も視野に」へ変われば、大きな方針転換と受け止められるでしょう。可能性は非常に低いと見ますが、もし方針転換なら市場への影響は甚大と見られるだけに、念には念を入れて注目しておきたいところです。

本日もよろしくお願いいたします。