総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/21火)

銀行問題巡り市場心理が大きく振れる不安定な動きが続く きょうからFOMC

————-3/20ドル円相場————————

UBSによるCS買収でも市場の不安拭えず欧州序盤に130.538まで反落 NYタイムは不安和らぐも戻りは131円台どまり

OP131.695 HI132.650  LO130.538 CL131.343

———-3/20主な出来事—————————

19日26:30 UBS、クレディ・スイスを30億フランで買収へ-歴史的銀行統合

16:00 ドイツ2月生産者物価指数(前年比) +15.8%
前回+17.6%
予想+14.5%

19:00 ユーロ圏1月貿易収支(季調済) -113億ユーロ
前回-181億ユーロ(-134億ユーロ)

23:07 ラガルドECB総裁
「ECBは市場の動向を注意深く監視」
「スイス当局による迅速な行動を歓迎」
「市場の緊張が予測に不確実性を与える」
「ECBの今後はデータ次第」

——–3/20株式・債券・商品————————

日経平均 26945.67▼388.12
豪ASX  6898.507▼96.289
上海総合 3234.910▼15.636
英FT    7403.85△68.45
独DAX   14933.38△165.18
NYダウ  32244.58△382.60

日10年債利回り 0.250%▼0.038
豪10年債利回り 3.241%▼0.152
英10年債利回り 3.310%△0.026
独10年債利回り 2.125%△0.018
米02年債利回り 3.9763%△0.1389
米10年債利回り 3.4847%△0.0561

NY原油 67.64△0.90
NY金  1999.70△9.50

————3/21注目材料—————————-

<国内>春分の日
特になし

<海外>
06:45 2月NZ貿易収支
09:30 RBA議事録
19:00 3月独ZEW景況感指数
19:00 3月ユーロ圏ZEW景況感指数
19:00 1月ユーロ圏建設支出
21:30 ラガルドECB総裁/ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
21:30 2月カナダ消費者物価指数
23:00 2月米中古住宅販売件数
26:00 米20年債入札

————3/21きょうのひとこと———————

昨日は、欧州市場序盤にかけて一時リスク回避ムードが高まりました。クレディ・スイスの買収を決めたUBSの株価が急落して始まった他、原油は需要減の思惑で65ドル割れ、米10年債利回りは質への逃避で半年ぶりに3.31%まで低下といった具合です。ドル円は131円台を割り込み2月10日以来の130.54円前後まで下値を広げました。しかし、欧州株が安寄り後に切り返す動きとなりUBS株も反発すると、今度はNY市場にかけてリスク回避の巻き戻しが発生。原油は67ドル台を回復、米10年債利回りは3.50%付近へと上昇したのです。ただ、そんな中でもドル円の戻りは131.84円前後どまりで、前日比0.35%安の131.30円台でクローズ。きょうから始まるFOMCで利上げが行われたら、ようやく落ち着き始めた市場が再び混乱するかもしれないとの不安がくすぶっているようです。きょうも市場全体が不安定な動きになりやすく、ドル円も落ち着きどころが定まらない展開となりそうです。

本日もよろしくお願いします。