総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/28 木)

日銀に「筋悪」の政策修正期待 何かあっても何もなくても円相場は神経質な反応に

————-4/27ドル円相場————————-

オープン直後に127割れも、米金利上昇で反発。クロス円の上昇も追い風となり128.588まで上伸。

OP127.236 HI128.588  LO126.946 CL128.406

———–4/27主な出来事—————————

10:30 オーストラリア1-3月期消費者物価(前年比) +5.1%
前回+3.5%
予想+4.6%

21:15 ドイツ政府、今年の成長率予測を2.2%に引き下げ-従来3.6%

21:30 アメリカ3月卸売在庫(前月比) +2.3%
前回+2.1%
予想+1.5%

23:00 アメリカ3月住宅販売保留指数(前月比) -1.2%
前回-4.1%(-4.0%)
予想-1.0%

24:30 ラガルドECB総裁
「資産購入の終了は7-9月期の早い時期になる公算が大きく、恐らく7月になるだろう」

~ロシア・ウクライナ関連ヘッドライン~

・ドイツ、ロシア産原油の段階的な禁輸を支持する用意
・ルーブル払いの要求応じる企業は制裁違反-欧州委員長
・独はEUのロシア産原油禁輸を支持する用意、段階的なら-関係者

——–4/27株式・債券・商品————————

日経平均 26386.63▼313.48
豪ASX  7261.167▼56.811
上海総合 2958.282△71.856
英FT   7425.61△39.42
独DAX  13793.94△37.54
NYダウ 33301.93△61.75

日10年債利回り 0.246%△0.001
豪10年債利回り 3.055%▼0.049
英10年債利回り 1.812%△0.016
独10年債利回り 0.801%▼0.014
米02年債利回り 2.5910%△0.1137
米10年債利回り 2.8318%△0.1113

NY原油  102.02△0.32
NY金   1888.70▼12.70

————4/28注目材料—————————-

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
08:50 3月鉱工業生産速報
—– 日銀金融政策決定会合
—– 経済・物価情勢の展望(展望リポート)
15:30 黒田日銀総裁記者会見
19:00 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
07:30  マックレム・カナダ中銀総裁議会証言
07:45  3月NZ貿易収支
10:30  1-3月期豪輸入物価指数
—–  1-3月期シンガポール失業率
16:00  デギンドスECB副総裁講演
16:30  スウェーデン中銀政策金利
17:15  ウンシュ・ベルギー中銀総裁講演
18:00  4月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00  4月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
18:30  3月南アフリカ生産者物価指数
20:00  3月メキシコ失業率
21:00  4月独消費者物価指数・速報値
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:30  1-3月期米GDP・速報値
21:30   1-3月期米個人消費・速報値
26:00  米7年債入札

————4/28きょうのひとこと———————

今日は日銀の動きに市場の注目が集まっています。決定会合の開催期間中にも10年債を無限に買い入れる「連続指値オペ」を打った以上、大規模緩和を維持すると見られます。ただ、一部には円安対策として政策修正への(筋悪な)期待もくすぶっているようです。長期金利の許容レンジ拡大(現在、0%±0.25%)や緩和維持のフォワードガイダンス修正(※)などが思惑として浮上しています。それだけに、「何かあっても、何もなくても」円相場は神経質に反応しそうです。さらに、黒田総裁が会見を始める15時半前後は欧州勢が参入してくる時間帯と重なるため、ドル円やクロス円の値動きが荒くなる可能性もあるでしょう。

※日銀のフォワードガイダンス
「当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」

本日もよろしくお願いいたします。