総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/26 水)

FOMC「警戒したほどタカ派に傾斜せず」なら市場は落ち着く公算

————-1/25ドル円相場————————

不安定な株価と米長期金利を睨んで一進一退の動き。

OP113.913 HI114.154  LO113.667 CL113.850

———–1/25主な出来事—————————

09:29 黒田日銀総裁
「若干の円安は経済にプラス、足もとは異常な円安ではない」
「現在の物価上昇は国際商品市況の影響が円安より大きい」
「為替相場はファンダメンタルズを反映し、安定して推移するのが望ましい」
「為替の物価への影響を大きくみる必要はない」

09:30 オーストラリア10-12月期四半期消費者物価指数(前年比)+3.5%
前回+3.0%
予想+3.2%

18:00 ドイツ1月IFO企業景況感指数 95.7
前回94.7
予想94.7

23:00 アメリカ11月住宅価格指数(前月比)+1.1%
前回+1.1%
予想+1.0%

23:00 アメリカ11月ケース・シラー米住宅価格指数(前年比) +18.3%
前回+18.4%(18.5%)
予想+18.0%

23:00 IMF世界経済見通し 22年世界成長予測を4.9%から4.4%に下方修正
米国5.2%→4.0%
中国5.6%→4.8%
日本3.2%→3.3%

24:00 アメリカ1月消費者信頼感指数 113.8
前回115.8
予想111.8

24:00 アメリカ1月リッチモンド連銀製造業指数 8
前回16
予想14

~25日のウクライナ・ロシア問題をめぐる動向~

・ロシア・クレムリン
「ウクライナに関する米国の行動が緊張を高め、ロシアは非常に懸念している」
「今週、プーチン露大統領はマクロン仏大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領と話し合う」

・バイデン米大統領
「ウクライナ侵攻ならプーチン大統領個人に制裁」
「米軍をウクライナに投入する意図はない」

・レズニコフ・ウクライナ首相
「ロシアによる本格的な侵攻のリスク、深刻視していない」
「現時点でロシア軍は侵攻を実行できるような攻撃部隊を編成していない」

——–1/25株式・債券・商品————————

日経平均 27131.34▼457.03
豪ASX   6961.626▲177.921
上海総合 3433.061▼91.044
英FT    7371.46△74.31
独DAX   15123.87△112.74
NYダウ  34297.73▼66.77

日10年債利回り 0.142% 0.000
豪10年債利回り 1.945%△0.007
英10年債利回り 1.164%△0.038
独10年債利回り -0.080%△0.027
米02年債利回り 1.0174%△0.0464
米10年債利回り 1.7689%▼0.0017

NY原油 85.60△2.29
NY金  1852.50△10.80

————1/26注目材料—————————

<国内>
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(1月17-18日分)

<海外>豪(シドニー)休場
16:00 スウェーデン12月貿易収支
21:00 メキシコ11月小売売上高
22:30 米12月卸売在庫
24:00 カナダ中銀政策金利
24:00 米12月新築住宅販売件数
24:30 EIA週間原油在庫統計
25:00 マックレムカナダ中銀総裁会見
28:00 FOMC政策金利
28:30 パウエルFRB議長会見

————1/26きょうのひとこと——————-

今夜のFOMCでは3月の利上げ開始が示唆される公算ですが、この点は織り込み済みでしょう。市場は、見方が分かれる年内の利上げペースと資産圧縮(量的引き締め=QT)の開始時期について手がかりを得ようと注目しています。私自身は、年内5-6回の利上げや4-6月期のQT開始など、前のめりな引き締め姿勢を示す事はないだろうと考えています。この場合、市場は「警戒していたほどタカ派に傾斜しなかった」と評価するでしょう。米長期金利はいくぶん低下するかもしれませんが、株価が落ち着きを取り戻せばドル/円も強含む公算が大きいのではないかと見ています。果たしてどうなることやら、日本時間28時の声明と、28時半から始まるパウエルFRB議長の会見に注目しましょう。

本日もよろしくお願いいたします。