総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/20火)

米トリプル安は早々に収束もドルだけは「別の理由」で安いまま

———–5/19ドル円相場————————–

米格下げ受けて144.661まで下落 米株と米債は持ち直すもドルは戻せず

OP145.407 HI145.448  LO144.661 CL144.876

———-5/19主な出来事—————————-

10:37 内田日銀副総裁
「金融政策は見通しが実現すれば引き続き利上げで緩和を調整」
「見通し通りに経済・物価が推移していくか予断を持たずに判断」
「物価上昇はコメを含むコストプッシュの要因が大きい」
「各国通商政策の展開や影響を巡る不確実性は極めて高い」

18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数(HICP)・改定値(前年比) +2.2%
前回+2.2%
予想+2.2%
18:00 ユーロ圏4月コアHICP・改定値(前年比)  +2.7%
前回+2.7%
予想+2.7%

21:45 ハセット米国家経済会議(NEC)委員長
「米国債は世界で最も安全な投資先」
「米国の債務上限はいずれ引き上げられる」
「ムーディーズの判断は後ろ向き」

21:50 ウィリアムズ米NY連銀総裁
「世界の投資家は依然として米国を投資先と見なしている」
「米国債への投資家の関心に大きな変化は見られない」
「金融政策は良い位置にある」
「経済のキーワードは不確実性」
「インフレ率は緩やかに低下し続けている」

22:29 ジェファーソンFRB副議長
「関税がFRBの責務に与える影響が最重要」
「雇用とインフレの両方にリスクがあるが、不確実性を考えると正しい決定を下すまで様子を見るのが適切」

23:00 アメリカ4月景気先行指数(前月比) -1.0%
前回-0.7%(-0.8%)
予想-1.0%

———-5/19株式・債券・商品———————-

日経平均 37498.63▼255.09
豪ASX  8295.099▼48.583
上海総合 3367.583△0.121
英FT   8699.31△14.75
独DAX  23934.98△167.55
NYダウ 42792.07△137.33

日10年債利回り 1.489%△0.026
豪10年債利回り 4.5242%△0.0703
英10年債利回り 4.664%△0.015
独10年債利回り 2.588%▼0.002
米02年債利回り 3.9765%▼0.0293
米10年債利回り 4.4474%▼0.0316

NY原油 62.69△0.20
NY金  3233.50△46.30

———–5/20注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
10:00 中国ローンプライムレート(LPR)
13:30 RBA政策金利
14:30 ブロックRBA総裁、会見
15:00 4月独生産者物価指数
15:55 ウンシュ・ベルギー中銀総裁、講演
17:00 3月ユーロ圏経常収支
17:00 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
18:00 3月ユーロ圏建設支出
19:00 クノット・オランダ中銀総裁、講演
19:00 チポローネECB専務理事、講演
21:30 4月カナダ消費者物価指数
22:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
22:30 コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
23:00 5月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
26:00 ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
—– G7財務相・中銀総裁会議(カナダ・バンフ、22日まで)

———–5/20きょうのひとこと———————-

格下げを受けて米国資産は株安・債券安・ドル安のトリプル安でスタートしましたが、株価と債券は上昇に転じ、格下げショックを早々に吸収。一方、ドルは戻りが鈍く安いままで、ドルだけは市場の信認を回復できなかった格好です。これは18日にECBのラガルド総裁がユーロ高の理由として述べたように、「トランプ米大統領の一貫性を欠く政策の結果」のドル安であり、格下げとは別の理由があるということでしょう。それほどに投機筋のドルに対する先安観が強いとも言えそうです。

本日もよろしくお願いします。