総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/2金)

米金利上昇がドル買い誘う「通常モード」へ回帰 雇用統計に大注目

———–5/1ドル円相場————————–

日銀の見通し下方修正で円売り、予想ほどには悪化しなかったISMでドル買い

OP142.963 HI145.738  LO142.879 CL145.355

———-5/1主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア3月貿易収支 +69.00億豪ドル
前回+29.68億豪ドル(28.52億豪ドル)
予想+39.00億豪ドル

12:16 日銀、政策金利を0.50%に維持
「各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が減速」
「経済・物価の見通し実現なら、引き続き金利引き上げ」

15:34 植田日銀総裁
「トランプ関税による不確実性は極めて高い」
「各国の通商政策の帰趨などで、経済・物価見通しは大きく変化しうる」
「中心的な見通しを巡る不確実性は従来以上に大きい」
「次の利上げのタイミングは、見通し変更の有無などで前後する」
「2%到達時期と利上げのペースの後ずれ、必ずしも同じではない」
「関税90日の猶予期間で、ある程度不確実性が低下するとみている」

17:30 イギリス4月製造業PMI・改定値 45.4
前回44.0
予想44.0

20:30 アメリカ4月チャレンジャー人員削減数 10.54万人
前回27.52万人

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 24.1万件
前回22.2万件(22.3万件)
予想22.4万件

22:45 アメリカ4月製造業PMI・改定値 50.2
前回50.7
予想50.5

23:00 アメリカ4月ISM製造業景況指数 48.7
前回49.0
予想48.0

27:15 「米国、中国に様々なルートを通じて関税協議を打診」

———-5/1株式・債券・商品———————-

日経平均 36452.30△406.92
豪ASX  8145.598△19.391
上海総合 —–
英FT   8496.80△1.95
独DAX  —–
NYダウ 40752.96△83.60

日10年債利回り 1.256%▼0.061
豪10年債利回り 4.1886%△0.0238
英10年債利回り 4.481%△0.040
独10年債利回り —–
米02年債利回り 3.6987%△0.0959
米10年債利回り 4.2176%△0.0556

NY原油 59.24△1.03
NY金  3222.2▼96.9

———–5/2注目材料————————–

<国内>
08:30 3月完全失業率
08:50 4月マネタリーベース
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
07:45 3月NZ住宅建設許可件数
10:30 1-3月期豪卸売物価指数
10:30 3月豪小売売上高
16:30 4月スイス製造業PMI
16:50 4月仏製造業PMI・改定値
16:55 4月独製造業PMI・改定値
17:00 4月ユーロ圏製造業PMI・改定値
18:00 4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・速報値
18:00 3月ユーロ圏失業率
21:30 4月米非農業部門雇用者数
21:30 4月米失業率
21:30 4月米平均時給
23:00 3月米製造業受注

———–5/2きょうのひとこと———————-

日銀イベントは総じてハト派的でした。それはいいとして、昨日はドルが全面高。米長期金利の上昇(米債売り)がドルの追い風になったのが印象的でした。トランプ関税とFRBの独立性を巡る懸念で一時「米国売り」に傾いた先月には、金利上昇がドル売りを加速させていたことを考えると、昨日の動きは市場が通常モードに戻り始めた証なのでしょう。そうした中で、きょうは米4月雇用統計が発表されます。ドル円は3週間ぶりに145円台を回復。ドル高(円安)の流れを後押しできるか大注目の雇用統計です。

本日もよろしくお願いします。