総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/30水)

米労働市場、解雇は減少も採用は失速 消費者「職探し困難」との見方がやや増加

———–4/29ドル円相場————————–

ドル小反発、JOLTSと消費者信頼感で一時失速も下げ渋る

OP141.994 HI142.763  LO141.961 CL142.357

———-4/29主な出来事—————————-

15:00 ドイツ5月GFK消費者信頼感調査 -20.6
前回-24.5(-24.3)
予想-26.0

16:20 チポローネECB専務理事
「トランプ関税の不確実性は、2025年のGDPの低下要因」
「世界的な貿易の停滞は、投資意欲を低下させる」
「準備通貨としての米ドルの地位が脆弱化しつつある」
「トランプ関税は短期的にユーロ圏のデフレ圧力を強める」

17:00 ECBインフレ期待・1年 2.9%
前回2.6%
予想2.5%
17:00 ECBインフレ期待・3年 2.5%
前回2.4%
予想2.3%

21:30 アメリカ3月卸売在庫(前月比) +0.5%
前回+0.3%(0.5%)
予想+0.7%

22:00 アメリカ2月住宅価格指数(前月比) +0.1%
前回+0.2%(0.3%)
予想+0.3%

22:00 アメリカ2月ケース・シラー米住宅価格指数(前年比) +4.5%
前回+4.7%
予想+4.7%

23:00 アメリカ3月JOLTS求人件数 719.2万件
前回756.8万件(748.0万件)
予想748.0万件

23:00 アメリカ4月消費者信頼感指数 86.0
前回92.9(93.9)
予想87.5

03:00 ラトニック米商務長官
「承認待ちの貿易ディールがある」
「合意間近の国名を明かさない」
「10%の関税は実質的に物価に影響を与えない」
「市場は関税の影響を誤解している」

29:00 トランプ大統領、自動車と自動車部品を含む関税重複の累積的な影響を避けるための措置に署名

———-4/29株式・債券・商品———————-

日経平均 —–
豪ASX  8070.592△73.535
上海総合 3286.655▼1.760
英FT   8463.46△46.12
独DAX  22425.83△154.16
NYダウ 40527.62△300.03

日10年債利回り —–
豪10年債利回り 4.1896%△0.0201
英10年債利回り 4.480%▼0.029
独10年債利回り 2.497%▼0.024
米02年債利回り 3.6499%▼0.0429
米10年債利回り 4.1716%▼0.0366

NY原油 60.42▼1.63
NY金  3333.60▼14.10

———–4/30注目材料————————–

<国内>
08:50  3月鉱工業生産速報
19:00  外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
—–  赤沢経済再生相が訪米(2回目の日米関税協議)

<海外>
10:00  4月ANZ企業信頼感
10:30  3月豪消費者物価指数
10:30  1-3月期豪消費者物価指数
10:30  4月中国製造業PMI
10:45  4月Caixin中国製造業PMI
14:30  1-3月期仏GDP・速報値
15:00  4月独小売売上高
15:00  4月英ネーションワイド住宅価格指数
15:30  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
15:45  4月仏消費者物価指数・速報値
16:00  3月トルコ貿易収支
16:55  4月独雇用統
17:00  1-3月期独GDP・速報値
18:00  1-3月期ユーロ圏GDP・速報値
21:00  3月南アフリカ貿易収支
21:00  4月独CPI速報値
21:00  1-3月期メキシコGDP・速報値
21:15  4月ADP全米雇用報告
21:30  2月カナダGDP
21:30  1-3月期米雇用コスト指数
21:30  1-3月期米GDP・速報値
21:30  1-3月期米個人消費・速報値
21:30  1-3月期米コアPCEデフレーター・速報値
22:45  4月米シカゴPMI
23:00  3月米個人消費支出(PCE)
23:00  3月米個人所得
23:00  3月米PCEデフレーター
23:00  3月米住宅販売保留指数
23:30  EIA週間在庫統計
24:30  ロンバルデリBOE副総裁、講演
24:30  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
26:00  マクルーフ・アイルランド中銀総裁、講演

———–4/30きょうのひとこと———————-

米3月JOLTS求人件数は昨年9月以来の低水準となりました。ただ、レイオフ(解雇)は減少しており、労働市場は底堅さを保っているようです。一方で、新規採用はごくわずかな増加にとどまりました。採用については、米4月消費者信頼感指数でも「職探しが困難」と回答した割合がやや増加しており、米企業の採用活動が鈍っている様子が見て取れます。ここから窺える現在の米労働市場は、失業率が急上昇する状況ではないが、雇用者数が大きく伸びる状況でもない、といったところでしょうか。事実、2日の米4月雇用統計の市場予想は、失業率が前月から横ばいの4.2%、非農業部門雇用者数は13.5万人増に減速(前月22.8万人増)する見通しとなっています。

本日もよろしくお願いします。