総研ブログ

5日のドル円相場ときょうのひとこと(4/8月)

米利下げ巡る市場の見通しはFOMCよりタカ派的に 米利下げ後ずれ観測は円買い介入では止められない

———–4/5ドル円相場————————–

中東リスクで150.811まで下落も米雇用統計で151.750まで反発

OP151.326 HI151.750  LO150.811 CL151.630

———-4/5主な出来事—————————-

09:30 オーストラリア2月貿易収支 +72.80億豪ドル
前回+110.27億豪ドル(100.58億豪ドル)
予想+105.00億豪ドル

18:00 ユーロ圏2月小売売上高(前月比) -0.5%
前回+0.1%(0.0%)
予想-0.4%

21:30 カナダ3月新規雇用者数 -0.22万人
前回+4.07万人
予想+2.50万人
21:30 カナダ3月失業率  6.1%
前回5.8%
予想5.9%

21:30 アメリカ3月非農業部門雇用者数 +30.3万人
前回+27.5万人(27.0万人)
予想+20.0万人
21:30 アメリカ3月失業率 3.8%
前回3.9%
予想3.9%
21:30 アメリカ3月平均時給(前月比) +0.3%
前回+0.1%(0.2%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ3月平均時給(前年比) 4.1%
前回4.3%
予想4.1%

24:04 ローガン米ダラス連銀総裁
「利下げについて考えるのはあまりに早過ぎる」
「インフレの上振れリスクに対する懸念が高まっている」

25:40 ボウマンFRB理事
「まだ利下げを検討する時期ではない」

———-4/5株式・債券・商品———————-

日経平均 38992.08▼781.06
豪ASX  7773.270▼44.068
上海総合 —–
英FT   7911.16▼64.73
独DAX  18175.04▼228.09
NYダウ  38904.04△307.06

日10年債利回り 0.789%△0.001
豪10年債利回り 4.099%▼0.079
英10年債利回り 4.069%△0.048
独10年債利回り 2.399%△0.038
米02年債利回り 4.7505%△0.1031
米10年債利回り 4.4016%△0.0922

NY原油 86.91△0.32
NY金  2345.40△36.90

———–4/8注目材料—————————–

<国内>
08:30 2月毎月勤労統計(現金給与総額)
08:50 2月経常収支/貿易収支

<海外>
14:45 3月スイス失業率
15:00 2月独鉱工業生産
15:00 2月独貿易収支
16:00 2月トルコ鉱工業生産
18:00 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁、講演
24:30 ブリーデンBOE副総裁、講演

———–4/8きょうのひとこと———————

それにしても強い米雇用統計でした。雇用統計を受けて米金利先物が織り込む年内の利下げは25bp換算で2.5回に低下。これはFOMCの見通し(3回利下げ)よりも少なく、市場の見方がFOMCよりもタカ派的になったということです。それでも152円を超えられないのは、やはり円買い介入への警戒感が強いということでしょう。ただ、そうした米利下げ後ずれ観測(によるドル高)は円買い介入で止められるものではありません。現在の円を取り巻く環境で、円安を止められるのはドル安だけ。ドル高の潮目がドル安に変わるまでの時間稼ぎに過ぎないとわかっていながら介入するのはリスクが大きすぎるでしょう。

本日もよろしくお願いします。