昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/30木 )
米利下げの織り込み進む 明日のパウエル議長講演に関心 そのまえに今夜はPCEデフレーター
————-11/29ドル円相場————————
米利下げ観測で2カ月半ぶりに146.656まで下落 米GDP上方修正で147.912まで持ち直すも米金利低下でドル買い続かず
OP147.434 HI147.912 LO146.656 CL147.214
———-11/29主な出来事—————————
09:30 オーストラリア 10月消費者物価指数(前年比) +4.9%
前回+5.6%
予想+5.2%
10:00 RBNZ、政策金利を5.50%に維持
「インフレ圧力が予想以上に強まれば、政策金利はさらに引き上げられる必要があるだろう」
「内需がさらに強まれば、追加的な金融引き締めが必要になる可能性が高い」
11:21 オアRBNZ総裁
「今回の会合では利上げについて議論した」
16:46 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「BOEは現在利下げについて議論する立場にない」
「インフレ率が2%に達するという十分な証拠はまだ得られておらず、確信も持っていない」
22:00 ドイツ11月消費者物価指数・速報値(前年比) +3.2%
前回+3.8%
予想+3.5%
22:30 アメリカ7-9月期GDP・改定値(前期比年率) +5.2%
前回+4.9%
予想+5.0%
22:30 アメリカ7-9月期個人消費・改定値(前期比年率) +3.6%
前回+4.0%
予想+4.0%
22:30 アメリカ7-9月期コアPCEデフレーター・改定値(前期比年率) +2.3%
前回+2.4%
予想+2.4%
24:11 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「インフレが2%に向け軌道に乗っているかどうかは懐疑的」
「追加利上げの可能性を排除するつもりはない」
27:45 メスター・クリーブランド連銀総裁
「金融政策は、経済と金融情勢に関する今後のデータを評価し、インフレ率が適時に2%に戻る軌道を確保するよう調整されているかどうか判断するのに良い位置にある」
28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「全体として、米経済活動は前回の報告書以降減速した」
「4地区が緩やかな成長を報告し、2地区が横ばい、もしくは僅かな減速を示唆。6地区が若干の減速を示した」
——–11/29株式・債券・商品————————
日経平均 33321.22▼87.17
豪ASX 7035.347△20.129
上海総合 3021.688▼16.866
英FT 7423.46▼31.78
独DAX 16166.45△173.78
NYダウ 35430.42△13.44
日10年債利回り 0.672%▼0.086
豪10年債利回り 4.362%▼0.135
英10年債利回り 4.096%▼0.077
独10年債利回り 2.432%▼0.065
米02年債利回り 4.6455%▼0.0888
米10年債利回り 4.2552%▼0.0655
NY原油 77.86△1.45
NY金 2047.10△7.10
————11/30注目材料—————————-
<国内>
08:50 10月鉱工業生産速報
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30 中村日銀審議委員、あいさつ
19:00 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
<海外>
06:45 10月NZ住宅建設許可件数
09:00 11月ANZ企業信頼感
09:30 7-9月期豪民間設備投資
09:30 10月豪住宅建設許可件数
10:30 11月中国製造業PMI
16:00 10月独小売売上高
16:00 7-9月期トルコGDP
16:30 10月スイス小売売上高
16:45 7-9月期仏GDP・改定値
16:45 11月仏消費者物価指数・速報値
17:55 11月独失業率
17:55 11月独失業者数
18:30 パネッタ伊中銀総裁、講演
19:00 11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・速報値
19:00 10月ユーロ圏失業率
21:00 10月南アフリカ貿易収支
21:00 10月メキシコ失業率
22:30 7-9月期カナダGDP
22:30 10月米個人消費支出(PCE)
22:30 10月米個人所得
22:30 10月米PCEデフレーター
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 ラガルドECB総裁、講演
23:15 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
23:45 11月米シカゴPMI
24:00 10月米住宅販売保留指数
25:00 グリーン英MPC委員、講演
26:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
—– OPECプラス閣僚級会合
————11/30きょうのひとこと———————
米金利先物市場は来年3月の利下げを50%織り込み、5月の利下げについてはほぼ80%織り込みました。昨日は米クリーブランド連銀総裁が12月利上げの見送りを支持する考えを示唆。クリーブランド連銀のメスター総裁は前日に利下げに言及したウォラーFRB理事と同じくタカ派族と見られていましたが、米経済はもはや利上げは不要との立場に転換したようです。市場はFRBの「次の一手は利下げ」との見方を強めています。そうした市場の見方をパウエルFRB議長が明日1日の講演で追認するのか(これまでは早期利下げに否定的な見解を示していました)が注目されます。その前に、今夜はFRBが注目するインフレ指標の米10月PCEデフレーターが発表される予定で、前月から伸びが鈍化すると予想されています。
本日もよろしくお願いします。