総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/3水)

2日がかりで「往って来い」の展開 FOMCの利上げは「打ち止め」か「継続に含み」か 

————-5/2ドル円相場————————

RBA利上げを受けた豪ドル高・円安に137.770までつれ高も、米JOLT求人の減少と株安・原油安で136.311まで反落

OP137.450 HI137.770  LO136.311 CL136.582

———-5/2主な出来事—————————

13:30 RBA、政策金利を3.60%から3.85%に引き上げ
「インフレ率はピークを過ぎましたが7% は依然として高すぎ、目標範囲に戻るにはまだ時間がかかる」
「合理的な時間枠内でインフレを目標に戻すことの重要性を考慮して、理事会は金利のさらなる上昇が正当化されると判断」
「インフレ率が合理的な時間枠で目標に戻ることを確実にするためには、金融政策の一層の引き締めが必要になるかもしれないが、それは経済とインフレがどのように推移するかによって決まる」

15:00 ドイツ 3月小売売上高(前月比) -2.4%
前回-1.3%(-0.3%)
予想+0.4%

16:50 フランス4月製造業PMI・改定値 45.6
前回45.5
予想45.5

16:55 ドイツ4月製造業購PMI・改定値 44.5
前回44.0
予想44.0

17:00 ユーロ圏4月製造業PMI・改定値 45.8
前回45.5
予想45.5

17:00 ECB銀行貸出調査(BLS)
差し引き27%の銀行が融資基準を厳格化したと回答
差し引き38%が企業の融資需要が減少したと回答

17:30 イギリス4月製造業PMI・改定値 47.8
前回46.6
予想46.6

18:00 ユーロ 4月消費者物価指数・速報値(前年比) +7.0%
前回+6.9%
予想+7.0%
18:00 ユーロ 4月消費者物価指数・コア・速報値(前年比) +5.6%
前回+5.7%
予想+5.7%

20:30 ロウRBA総裁
「目的を達成するために、さらなる引き締めが必要になる場合がある」
「インフレを目標に戻すために必要なことを行う」

23:00 アメリカ3月製造業受注(前月比) +0.9%
前回-0.7%(-1.1%)
予想+1.1%

23:00 アメリカ3月JOLTS求人件数 959.0万件
前回993.1万件(997.4万件)
予想977.5万件

——–5/2株式・債券・商品————————

日経平均 29157.95△34.77
豪ASX  7267.402▼67.159
上海総合 —–
英FT    7773.03▼97.54
独DAX  15726.94▼195.44
NYダウ  33684.53▼367.17

日10年債利回り 0.421%△0.014
豪10年債利回り 3.444%△0.092
英10年債利回り 3.669%▼0.050
独10年債利回り 2.258%▼0.055
米02年債利回り 3.9613%▼0.1794
米10年債利回り 3.4239%▼0.1443

NY原油 71.66▼4.00
NY金  2023.30△31.10

————5/3注目材料—————————-

<国内>
特になし(憲法記念日)

<海外>
07:45 1-3月期NZ失業率
07:45 1-3月期NZ就業者数
10:30 3月豪小売売上高
16:00 4月トルコ消費者物価指数
18:00 3月ユーロ圏失業率
21:15 4月ADP全米雇用報告
22:45 4月米サービス業PMI・改定値
23:00 4月米ISM非製造業指数
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00 FOMC政策金利
27:30 パウエルFRB議長記者会見

————5/3きょうのひとこと———————

昨日のドル円は米3月JOLT求人件数の減少を受けて136円台へと反落。欧米株安と原油安も相まって米長期金利が低下する中、米4月ISM製造業景況指数による一昨日の上げをあらかた吐き出す展開となりました。FOMCを前に2日がかりで「往って来い」を演じた格好です。それもそのはず、FOMCでは25bp(0.25%)の追加利上げが濃厚な一方、これが最後の利上げになるとの見方が大勢。個人的には「利上げ打ち止め」は示唆せず、データ次第ではあるものの次回6月の利上げにも含みを残すのではないかと見ていますが予断は許しません。相次ぐ地銀破綻でFOMCがひとまず様子見の「利上げ一時停止」に傾くこともないとは言えないでしょう。声明とパウエルFRB議長の会見に注目です。

本日もよろしくお願いします。