昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/3 木)
今後の米利上げは「これまでよりゆっくりと、しかし想定より長く」に
————-11/2ドル円相場————————
FOMCの利上げ減速示唆で145.653まで急落も、FRB議長のターミナルレート引き上げ示唆で148目前まで急反発
OP148.236 HI148.368 LO145.653 CL147.929
———-11/2主な出来事—————————
09:30 オーストラリア9月住宅建設許可件数 (前月比)-5.8%
前回+28.1%(23.1%)
予想-7.0%
09:56 黒田日銀総裁
「現在の政策金利目標でイールドカーブの低位安定が最も適当」
「金融緩和の継続で日本経済を支えることが重要」
「物価目標実現する状況になれば、YCC柔軟化も選択肢」
10:38 鈴木財務相
「今でも市場は介入への警戒感が常にあるのではないか」
「為替介入は、一定の効果があった」
「物価高の背景、半分は円安になっている」
16:00 ドイツ9月貿易収支 +37億ユーロ
前回+12億ユーロ
予想+7億ユーロ
17:55 ドイツ10月失業者数(前月比) +0.80万人
前回+1.40万人(1.30万人)
予想+1.50万人
17:55 ドイツ10月失業率 5.5%
前回5.5%
予想5.5%
17:55 ドイツ10月製造業PMI・改定値 45.1
前回45.7
予想45.7
18:00 ユーロ圏10月製造業PMI・改定値 46.4
前回46.6
予想46.6
21:15 アメリカ10月ADP雇用統計(前月比) +23.9万人
前回+20.8万人(19.2万人)
予想+19.5万人
27:00 FOMC、FF金利を75bp引き上げ3.25-4.00%
「雇用はこの数カ月堅調に増加し、失業率は低いまま」
「インフレリスクを強く注視」
「利上げ継続が適切だと予測している」
「将来の利上げペースを決めるにあたり、累積した金融引き締め、金融政策が経済活動やインフレに影響を与える時間差、経済・金融情勢を考慮する」
27:30 パウエルFRB議長
「米経済は昨年から大きく減速している」
「雇用市場は依然として非常にひっ迫」
「金融引き締めの効果が完全に現れるには時間がかかるだろう」
「ある時点で、利上げペースを緩めることが適切となる」
「経済データは最終的な金利水準が従来の想定よりも高くなることを示唆」
「利上げ減速の時期は早ければ次回、ないしその次の会合となる可能性がある」
「今回の会合で利上げを減速させることについて議論した」
「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」
——–11/2株式・債券・商品————————
日経平均 27663.39▼15.53
豪ASX 6986.658△9.802
上海総合 3003.370△34.171
英FT 7144.14▼42.02
独DAX 13256.74▼82.00
NYダウ 32147.76▼505.44
日10年債利回り 0.254%▼0.003
豪10年債利回り 3.810%△0.047
英10年債利回り 3.399%▼0.071
独10年債利回り 2.141%△0.009
米02年債利回り 4.6197%△0.0750
米10年債利回り 4.1005%△0.0586
NY原油 90.00△1.63
NY金 1650.00△0.30
————11/3注目材料—————————-
<国内>文化の日
特になし
<海外>
09:30 9月豪貿易収支
10:45 10月財新中国サービス業PMI
16:00 10月トルコ消費者物価指数
16:30 10月スイス消費者物価指数
16:50 カザークス・ラトビア中銀総裁講演
17:00 パネッタECB専務理事講演
17:00 ナーゲル独連銀総裁/デコス・スペイン中銀総裁講演
17:05 ラガルドECB総裁講演
18:00 ノルウェー中銀政策金利
18:30 10月英サービス業PMI改定値
18:50 エルダーソンECB専務理事/ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
19:00 9月ユーロ圏失業率)
20:00 ビスコ伊中銀総裁講演
20:30 10月米チャレンジャー人員削減数
21:00 BOE政策金利
21:00 英MPC議事要旨
21:30 ベイリーBOE総裁会見
21:30 9月カナダ住宅建設許可件数
21:30 9月カナダ貿易収支
21:30 9月米貿易収支
21:30 7-9月期米非農業部門労働生産性・速報値
21:30 7-9月期米単位労働コスト・速報値
21:30 前週分の米新規失業保険申請件数
22:15 マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
22:45 10月米サービス業PMI改定値
23:00 10月米ISM非製造業景況指数
23:00 9月米製造業新規受注
29:30 マン英MPC委員講演
————11/3きょうのひとこと———————
今回のFOMC声明には「将来の利上げペースを決めるにあたり、累積した金融引き締め、金融政策が経済活動やインフレに影響を与える時間差、経済・金融情勢を考慮する」との文言が新たに付け加えられました。これまでは、「なにが何でも利上げを続ける」というスタンスだったのが「利上げは続けるけど、これまでの利上げの効果を見極めながら」に変わったと考えられます。ただし、パウエルFRB議長は「経済データは最終的な金利水準が従来の想定よりも高くなることを示唆している」として、いわゆるターミナルレートが9月にドットチャートで示した4.625%よりも高くなる可能性に言及しました。まとめると、今後の利上げは「これまでよりゆっくりと、しかし想定より長く」になる可能性が高いということでしょう。
本日もよろしくお願いします。