総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/22 木)

FOMCを終えてドル高の勢いはやや鈍化 日銀緩和維持で円安の勢いも維持の公算

————-9/21ドル円相場————————-

プーチン「軍事動員」発言で143.342まで下落。タカ派FOMCで144.694まで上昇したが、パウエル会見で上げ幅縮小。

OP143.703 HI144.694  LO143.342 CL144.052

———–9/21主な出来事—————————

15:12 プーチン・ロシア大統領
「軍の部分動員令に署名した」

17:15 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「ユーロ圏景気の下振れリスクが高まっている」
「ユーロ圏のインフレ率は依然として高すぎる」
「ECBは金融引き締めを継続する必要がある」

23:00 アメリカ8月中古住宅販売件数(年率換算) 480万件
前回481万件(482万件)
予想470万件

27:00 FOMC、政策金利を2.25-2.50%から3.00-3.25%へ75bp引き上げ
「継続的な利上げが適切になると予想する」
「インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む」
※経済・金利見通し
成長率予測22年0.2%、23年1.2%、24年1.7%
失業率予測22年3.8%、23年4.4%、24年4.4%
インフレ予測22年5.4%、23年2.8%、24年2.3%
FF金利予測22年末4.4%、23年末4.6%、24年末3.9%

27:30 パウエルFRB議長
「インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む」
「今後数カ月、インフレ低下を示す確固たる証拠を見極める」
「今後の利上げペースはデータ次第」
「いずれかの時点で利上げペース減速が適切に」
「ドットチャートはFRBの計画やコミットメントを反映するものではない」
「物価安定への回帰とソフトランディングの両立は困難」

——–9/21株式・債券・商品————————

日経平均 27313.13▼375.29
豪ASX  6700.222▼106.207
上海総合 3117.177▼5.229
英FT   7237.64△44.98
独DAX  12767.15△96.32
NYダウ 30183.78▼522.45

日10年債利回り 0.259%△0.003
豪10年債利回り 3.665%△0.033
英10年債利回り 3.311%△0.021
独10年債利回り 1.893%▼0.033
米02年債利回り 4.0484%△0.0819
米10年債利回り 3.5299%▼0.0331

NY原油  82.94▼1.00
NY金   1665.80△4.80

————9/22注目材料—————————-

<国内>
—–☆日銀金融政策決定会合
15:30☆黒田日銀総裁記者会見

<海外>
07:45 8月NZ貿易収支
16:30☆スイス中銀政策金利
17:00 ノルウェー中銀政策金利
17:30 8月香港消費者物価指数
20:00☆英中銀(BOE)政策金利
20:00☆英MPC議事要旨
20:00 トルコ中銀政策金利
21:30 4-6月期米経常収支
21:30☆米新規失業保険申請件数
—– 南ア中銀政策金利
23:00 8月米景気先行指数
23:00 9月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
24:00 テンレイロ英MPC委員講演
25:30 シュナーベルECB専務理事講演

————9/22きょうのひとこと———————

政策金利見通しは想定以上にタカ派的だったが、パウエルFRB議長のコメントは想定したほどタカ派的ではなかった。昨日のFOMCに対する市場の評価はこんなところでしょうか。評価が定まり切れていない面はあるにせよ、ひとまずFOMCを終えたことで関心は日銀会合へと移りそうです。その日銀はFRBとは対照的に、インフレ抑制よりも景気支援に重心を置いたハト派スタンスを維持する可能性が高そうです。なお、会合後に行われる黒田総裁の会見中にはスイス中銀(SNB)が利上げを発表する見通しで、主要先進国のうちマイナス金利政策を採るのはとうとう日本だけになる公算です。ドル高の勢いが多少鈍っても円安の勢いは止まりそうにないのが現状でしょう。

本日もよろしくお願いいたします。