総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/21 水)

市場のFOMC利上げに対する見方は「最低でも75bp」 1ドル=145円へのカギはドットチャートに

————-9/20ドル円相場————————

米債利上昇で142.923までドル高もFOMC控えて伸び悩む。

OP143.191 HI143.923  LO142.932 CL143.730

———-9/20主な出来事—————————

08:30 日本8月消費者物価指数・生鮮食料品除)(前年比) +2.8%
前回+2.4%
予想+2.7%

10:30 RBA議事要旨
「将来の利上げ幅や時期は雇用やCPIのデータ次第」
「労働市場は引き続きタイトで、経済が総需要の水準を満たすのは困難であることを示唆」
「政策金利の水準が上がるにつれて、利上げ速度を緩やかにする根拠が強まりつつある」
「インフレ率は今年後半にピークを迎え、その後2~3%の目標範囲に落ち込むと予想」
「インフレを軌道に戻す道筋は成長と雇用へのリスクを考慮しなければならない」
「0.50%と0.25%の利上げを巡り議論した」
「金利は正常な設定に近づきつつある」

15:00 ドイツ8月生産者物価指数(前年比) +45.8%
前回+37.2%
予想+36.8%

21:30 カナダ8月消費者物価指数(前月比) -0.3%
前回+0.1%
予想-0.1%
21:30 カナダ8月消費者物価指数(前年比) +7.0%
前回+7.6%
予想+7.3%

21:30 アメリカ8月住宅着工件数(年率換算) 157.5万件
前回144.6万件(140.4万件)
予想145.0万件
21:30 アメリカ8月建設許可件数(年率換算) 151.7万件
前回167.4万件(168.5万件)
予想160.4万件

26:37 ラガルドECB総裁
「インフレの長期化を許さない」
「追加の利上げを予想」
「ユーロ圏は米国のように需要主導の過熱はない」
「賃金・物価スパイラルのリスクは今のところ抑制されたまま」
「今後複数回の理事会での利上げを予想」
「ECBはインフレ率を2%に戻すと決意」

——–9/20株式・債券・商品————————

日経平均 27688.42△120.77
豪ASX  6806.429△86.512
上海総合 3122.406△6.804
英FT    7192.66▼44.02
独DAX   12670.83▼132.41
NYダウ  30706.23▼313.45

日10年債利回り 0.256%▼0.001
豪10年債利回り 3.632%▼0.045
英10年債利回り 3.290%△0.153
独10年債利回り 1.926%△0.121
米02年債利回り 3.9665%△0.0307
米10年債利回り 3.5630%△0.0725

NY原油 83.94▼1.79
NY金  1661.00▼6.60

————9/21注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
16:00 デギンドスECB副総裁講演
17:00 8月南アフリカ消費者物価指数
23:00 8月米中古住宅販売件数
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00☆FOMC政策金利
27:00☆FOMC経済・金利見通し
27:30☆パウエルFRB議長記者会見
—– バイデン米大統領、国連総会で一般討論演説
※☆は重要度高

————9/20きょうのひとこと———————

Fedウォッチによると米金利先物市場はきょうのFOMCで75bpの利上げが発表される可能性を82%と見ているようで、残り18%は100bp利上げです。つまり、利上げは「最低でも75bp」と見ていることになります。ということは75bpの利上げにドルをさらに押し上げる力は残っていないと考えられます。それでも、ドル円が145円を試すとすれば、利上げが100bpだった場合、もしくは利上げの最終到達点であるターミナルレートのFOMC予測が市場の想定以上に引き上げられた場合でしょう。昨日終了時点で市場が想定するターミナルレートは4.5%前後。今回のFOMCではドットチャートが最大の注目ポイントと言えそうです。

本日もよろしくお願いします。