総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/11 木)

米インフレピークアウト観測浮上 ただし9月FOMC前に雇用統計とCPIがもう一回 データ次第の利上げをめぐりドルの荒い値動き続く公算

————-8/10ドル円相場————————

予想を下回る米7月CPIで132.024まで高値から3円超急落。9月75bp利上げ観測が後退。

OP135.050 HI135.302  LO132.024 CL132.877

———-8/10主な出来事—————————

10:30 中国7月消費者物価指数(前年比) +2.7%
前回+2.5%
予想+2.9%
10:30 中国7月生産者物価指数(前年比) +4.2%
前回+6.1%
予想+4.8%

15:00 ドイツ7月消費者物価指数・改定値(前年比) +7.5%
前回+7.5%
予想+7.5%

21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前月比) 0.0%
前回+1.3%
予想+0.2%
21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前年比) +8.5%
前回+9.1%
予想+8.7%

21:30 アメリカ7月消費者物価指数・コア(前年比) +5.9%
前回+5.9%
予想+6.1%

24:21 エバンズ米シカゴ連銀総裁
「今日のインフレリポートは最初のポジティブな報告」
「インフレは容認できないほど高い」
「FRBは今年と来年、利上げを行うと予想」
「FF金利は年末に3.25-3.50%とみている」
「FF金利は2023年末に3.75-4.00%とみている」

27:00 アメリカ7月財政収支 -2111億ドル
前回-888億ドル
予想-1940億ドル

27:26 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「インフレへの勝利宣言には程遠い」
「FF金利は年末に3.9%、来年末に4.4%を見込む」
「来年初めに利下げするとの見方は非現実的」
「近い将来、リセッションに陥る可能性」

——–8/10株式・債券・商品————————

日経平均 27819.33▼180.63
豪ASX  6992.672▼37.159
上海総合 3230.020▼17.412
英FT    7507.11△18.96
独DAX   13700.93△165.96
NYダウ  33309.51△535.10

日10年債利回り 0.190%△0.021
豪10年債利回り 3.244%△0.060
英10年債利回り 1.951%▼0.020
独10年債利回り 0.888%▼0.032
米02年債利回り 3.2141%▼0.0555
米10年債利回り 2.7809%△0.0036

NY原油 91.93△1.43
NY金  1813.70△1.40

————8/11注目材料—————————

<国内>山の日
特になし

<海外>
08:01 7月英RICS住宅価格
09:00 4-6月期シンガポールGDP・確定値
16:00 6月トルコ経常収支
20:00 6月メキシコ鉱工業生産
21:30 7月米生産者物価指数
21:30 米新規失業保険申請件数
26:00 米30年債入札
27:00 メキシコ中銀政策金利

————8/11きょうのひとこと———————

米7月CPIは伸びが鈍化したとはいえ前年比+8.5%と、まだまだ高水準。それでもこれほどドルが急落したのは、26カ月ぶりに前月比の上昇が止まったことで米国のインフレはピークを越えたとの見方が広がったためでしょう。先週の雇用統計で高まった9月75bp(0.75ポイント)利上げ観測が急速に後退し、利上げ幅は50bpに落ち着くとの見方に傾きました。ドル円は雇用統計で約2.5円上昇、CPIで約3円下落という激しい値動きです。FRBが「利上げペースはデータ次第」と強調しているためドル円の値動きもデータ次第なのでしょう。今後、9月FOMCまでに雇用統計とCPIがもう一回ずつ発表されるほか、今月後半には恒例のジャクソンホール・シンポジウムが開催されます。ドル円の荒い値動きはもうしばらく続きそうです。

本日もよろしくお願いします。