総研ブログ

10日のドル円相場ときょうのひとこと(6/13 月)

135円の可能性高まる 政府・日銀「口先介入」の効果は限定的、米為替報告書で「実弾介入」には高いハードルがあることを再確認

————-6/10ドル円相場————————

政府日銀の円安牽制で133.352まで下落するも、米CPI上ブレで134.48まで反発。

OP134.325 HI134.480  LO133.352 CL134.361

———-6/10主な出来事—————————

10:30 中国5月消費者物価指数(前年同月比) +2.1%
前回+2.1%
予想+2.2%
10:30 中国 5月生産者物価指数(前年比) +6.4%
前回+8.0%
予想+6.4%

15:00 ノルウェー5月消費者物価指数(前年比) +5.7%
前回+5.4%
予想+5.6%

16:26 神田財務官
「最近の為替市場では急速な円安進行がみられ『憂慮』している」
「為替の急速な変動は望ましくない」

16:30 財務省・日銀・金融庁の三者会合声明
「為替相場、ファンダメンタルズに沿って安定推移が重要」
「為替相場、急速な変動は望ましくない」
「 政府・日銀、緊密に連携しつつ為替市場の動向や経済・物価への影響をいっそうの緊張感持って注視」
「各国通貨当局と緊密な意思疎通図りつつ、必要な場合には適切な対応を取る」

20:00 メキシコ4月鉱工業生産(前月比) +0.6%
前回+0.4%
予想+0.1%

21:30 カナダ5月新規雇用者数 +3.98万人
前回+1.53万人
予想+3.00万人
21:30 カナダ5月失業率  5.1%
前回5.2%
予想5.2%

21:30 アメリカ5月消費者物価指数(前月比) +1.0%
前回+0.3%
予想+0.7%
21:30 アメリカ5月消費者物価指数(前年比) +8.6%
前回+8.3%
予想+8.3%
21:30 アメリカ5月消費者物価指数・コア(前年比) +6.0%
前回+6.2%
予想+5.9%

22:00 米財務省為替報告書、「為替操作国」なし、日本、スイス、中国など「監視対象」
「日米の金利差拡大を主因に円安が進んだ」
「(円買い)介入は極めて例外的な状況に限り、適切な事前協議を踏まえて実施されるべきだ」

23:00 アメリカ6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 50.2
前回58.4
予想58.0

27:00 アメリカ5月月次財政収支 -662億ドル
前回+3082億ドル
予想-1200億ドル

——–6/10株式・債券・商品————————

日経平均 27824.29▼422.24
豪ASX   6931.979▼87.766
上海総合 3284.834△45.880
英FT    7317.52▼158.69
独DAX   13761.83▼436.97
NYダウ  31392.79▼880.00

日10年債利回り 0.253%△0.002
豪10年債利回り 3.674%△0.068
英10年債利回り 2.447%△0.124
独10年債利回り 1.516%△0.086
米02年債利回り 3.0632%△0.2519
米10年債利回り 3.1555%△0.1137

NY原油 120.67▼0.84
NY金  1871.50△22.70

————6/13注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
15:00 4月英GDP
15:00 4月英鉱工業生産
15:00 4月英製造業生産高
15:00 4月英貿易収支
16:00 4月トルコ経常収支
16:00 4月トルコ鉱工業生産
17:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
17:00 シムカス・リトアニア中銀総裁講演
20:00 デギンドスECB副総裁講演
27:00 ブレイナードFRB副議長講演

————6/13きょうのひとこと———————

ドル円は134.80円付近まで続伸しており、2002年2月以来の135円台に乗せる可能性が高まっています。日本政府の円安牽制と世界的な株安は上値を抑える要因ですが、135円乗せの大きな障害にはならない見込みです。日本の円安牽制はまだ「口先介入」のレベルでその効果は限定的でしょう。米財務省の為替報告書で「実弾介入」には高いハードルがあることもわかりました。株安についてはクロス円の下落(円高)がドル円にも及ぶ可能性はありますが、株安の起点が米金利上昇なのでドル円下押しの決定打にはなりにくいでしょう。

本日もよろしくお願いします。