総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/10 金)

日足「下ヒゲ陽線」下値の堅さ確認 米CPIで135円乗せなるか

————-6/9ドル円相場————————-

20年2カ月ぶり高値134.552まで買いが先行。上海再ロックダウンを嫌気したクロス円の下落に連れて133.181まで反落するも、対ユーロでのドル買いで134円台を回復。

OP134.169 HI134.552 LO133.181 CL134.364

———–6/9主な出来事—————————

—– 中国・上海、11日から再ロックダウン

10:42 IMF対日審査責任者ラニル・サルガド氏
「最近の円安は、日米金融政策の先行き予想などファンダメンタルズを反映している」
「インフレが安定的・持続的に達成されるまで、日銀が金融緩和を継続するのは適切と認識」

12:00 中国5月貿易収支  +787.6億ドル
前回+511.2億ドル
予想+580.0億ドル

20:45 ECB政策金利を0.00%、預金ファシリティ金利を-0.50%に維持
「APPは7月1日付けで終了」
「7月会合でECBの主要金利を25bp引き上げる予定」
「9月に主要金利を再び引き上げる見込みだが、上げ幅は中期的なインフレ見通し次第」
「9月以降については、緩やかだが持続的な追加利上げが適切」

21:30 ラガルドECB総裁
「高いインフレ率が主要な課題」
「エネルギーコスト高により短期的な経済活動が抑制」
「戦争は成長への大きな下振れリスク」
「必要に応じて既存の政策手段または新たな措置を取る」
「22年インフレ見通し6.8%(従来5.1%)」
「22年成長率見通し2.8%(従来3.7%)」

21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 22.9万件
前回20.0万件(20.2万件)
予想21.0万件

——–6/9株式・債券・商品————————

日経平均 28246.53△12.24
豪ASX  7019.745▼101.358
上海総合 3238.954▼24.839
英FT   7476.21▼116.79
独DAX  14198.80▼247.19
NYダウ 32272.79▼638.11

日10年債利回り 0.251% 0.000
豪10年債利回り 3.606%△0.060
英10年債利回り 2.323%△0.077
独10年債利回り 1.430%△0.076
米02年債利回り 2.8113%△0.0374
米10年債利回り 3.0418%△0.0203

NY原油  121.51▼0.60
NY金   1848.80▼3.10

————6/10注目材料—————————-
<国内>
08:50 5月企業物価指数

<海外>
10:30 5月中国消費者物価指数
10:30 5月中国生産者物価指数
14:40 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
15:00 5月ノルウェー消費者物価指数
16:00 4月トルコ失業率
17:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
20:00 4月メキシコ鉱工業生産
21:30 1-3月期カナダ設備稼働率
21:30 5月カナダ新規雇用者数
21:30 5月カナダ失業率
21:30 5月米消費者物価指数
23:00 6月米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
24:00 ナーゲル独連銀総裁講演
27:00 5月米月次財政収支

————6/10きょうのひとこと———————

昨日のドル円の足型は底堅さを誇示する「下ヒゲ陽線」となりました。結果的に短期トレンドを示す5日移動平均線は上向きのまま。135円を試す機運は衰えていないと言えそうです。そうした中で、本日は米5月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まっています。市場予想は前年比+8.3%となっていて高止まりする見込みです。一時広がっていた米インフレがピークを越えたとの希望的観測は打ち砕かれることになるかもしれません。来週15日のFOMC前の最後の重要イベントとして注目される5月CPIが135円突破のきっかけになるか注目しましょう。

本日もよろしくお願いいたします。