総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/9 月)

米債利回り上昇でも上値が重い ユーロ高(ドル安)や持ち高調整の影響か、それとも米金利感応度が低下したのか

————-5/6ドル円相場————————-

130.811まで買いが先行。米4月雇用統計後も米金利の上昇は続いたが、ドルは上値を伸ばせず130.554で取引終了。

OP130.199 HI130.811 LO130.095 CL130.554

———–5/6主な出来事—————————

08:30 日本4月東京都区部消費者物価指数(除生鮮食 前年比) +1.9%
前回+0.8%
予想+1.8%

15:00 ドイツ3月鉱工業生産(前月比) -3.9%
前回+0.2%(0.1%)
予想-1.3%

16:56 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「行き過ぎたユーロ安は物価安定の目標を脅かす」
「金融政策の正常化は十分に正当化できる」
「年末までに金利をプラスに引き上げるのが合理的」

18:49 ナーゲル独連銀総裁
「金融政策の余地は徐々に狭まっている」
「ECBは金融正常化を進めるべき」
「インフレは高すぎる」

21:30 カナダ4月新規雇用者数 +1.53万人
前回+7.25万人
予想+5.50万人
21:30 カナダ4月失業率  5.2%
前回5.3%
予想5.2%

21:30 アメリカ4月非農業部門雇用者数 42.8万人
前回43.1万人(42.8万人)
予想38.0万人
21:30 アメリカ4月失業率 3.6%
前回3.6%
予想3.5%
21:30 アメリカ4月平均時給(前月比) +0.3%
前回+0.4%(0.5%)
予想+0.4%
21:30 アメリカ4月平均時給(前年比) +5.5%
前回+5.6%
予想+5.5%

~ロシア・ウクライナ関連ヘッドライン~

・G7首脳、ロシア産原油の輸入禁止で一致-声明で表明
・ルガンスク州の学校に空爆、60人が死亡した可能性-知事
・米、ウクライナ向けで1億5000万ドル規模の軍事支援供与へ

——–5/6株式・債券・商品————————

日経平均 27003.56△185.03
豪ASX  7205.638▼159.012
上海総合 3001.561▼66.198
英FT   7387.94▼115.33
独DAX  13674.29▼228.23
NYダウ 32899.37▼98.60

日10年債利回り 0.244%△0.013
豪10年債利回り 3.470%△0.080
英10年債利回り 1.995%△0.031
独10年債利回り 1.132%△0.088
米02年債利回り 2.7308%△0.0274
米10年債利回り 3.1265%△0.0900

NY原油  109.77△1.51
NY金   1882.80△7.10

————5/9注目材料—————————-

<国内>
08:50 3月17-18日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

<海外>
—– 4月中国貿易収支
15:45 3月仏経常収支/貿易収支
20:00 4月メキシコ消費者物価指数
21:30 3月カナダ住宅建設許可件数
23:00 3月米卸売売上高

————5/9きょうのひとこと———————

6日の米4月雇用統計は強弱まちまちの内容でしたが、この日の米長期金利は上昇。10年債利回りは3年半ぶりに一時3.14%台へと上昇しました。しかし、為替市場ではドルの上値が重く、ドル/円は東京市場で付けた130.81円すら更新できずに伸び悩んでしまいました。ECBメンバーのタカ派発言でユーロが上昇(ドルが下落)した影響や、週末にありがちな持ち高調整のドル売りなら大きな問題ではありませんが、仮に米長期金利とドル円の連動性が薄れたとすれば、今後の相場展開を読む上で判断が難しくなってしまいます。今週は、10-12日に米債入札、11日に米4月CPIが予定されており、金利が動きやすい地合いです。米金利とドルの動きに注目しましょう。

本日もよろしくお願いいたします。