総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/8 金)

FOMCの引き締めは織り込み完了も、「ウクライナリスク」と「ルペンリスク」でドルに相対的強み

————-4/7ドル円相場————————

米長期金利上昇とユーロ安でドルじり高。前日に続き124.00円台で伸び悩むも底堅さは維持。

OP123.733 HI124.004  LO123.473 CL123.962

———–4/7主な出来事—————————

10:30 オーストラリア 2月貿易収支 +74.57億豪ドル
前回+128.91億豪ドル(117.86億豪ドル)
予想+120.00億豪ドル

15:00 ドイツ 2月鉱工業生産(前月比) +0.2%
前回+2.7%(1.4%)
予想+0.2%

18:00 ユーロ 2月小売売上高(前月比) +0.3%
前回+0.2%
予想+0.5%

20:30 ECB理事会議事要旨
「一部のメンバーがAPP終了期日を夏に設定する事を主張」
「それにより、7-9月期に利上げを行う可能性に道を開く」

21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 16.6万件
前回20.2万件(17.1万件)
予想20.0万件

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・EU加盟国、ロシア産石炭禁輸で合意
・NATO事務総長、ウクライナの戦争は数年続く可能性
・G7首脳が共同声明、ロシア産石炭禁輸へ-石油は依存低減を加速

——–4/7株式・債券・商品————————

日経平均 26888.57▼461.73
豪ASX   7442.834▼47.254
上海総合 3236.695▼46.731
英FT    7551.81▼35.89
独DAX   14078.15▼73.54
NYダウ  34583.57△87.06

日10年債利回り 0.233%▼0.012
豪10年債利回り 2.914%▼0.017
英10年債利回り 1.730%△0.027
独10年債利回り 0.681%△0.034
米02年債利回り 2.4595%▼0.0119
米10年債利回り 2.6578%△0.0603

NY原油 96.03▼0.20
NY金  1933.80△15.40

————4/8注目材料—————————

<国内>
08:50 2月経常収支/貿易収支

<海外>
17:00 デコス・スペイン中銀総裁、講演
17:10 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
20:15 パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
20:30 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁/マクルーフ・アイルランド中銀総裁/ヘロドトゥ・キプロス中銀総裁講演
21:30 3月カナダ新規雇用者数
21:30 3月カナダ失業率
23:00 2月米卸売売上高

————4/8きょうのひとこと——————-

米10年債利回りが3年ぶりに2.67%へ上昇した割にドル円の上昇ピッチは緩やかでした。FOMCの引き締めプランがおおむね出尽くしたことで米長期金利に対する感応度が低下しているようです。ただ、ユーロが弱いのでドルが相対的な強さを維持しているといったところでしょうか。ユーロの弱さについては、ウクライナ懸念やフランス大統領選の不透明感が背景と見られます。仏大統領選・第1回投票は今週末10日に行われます。極右のルペン候補が支持率を伸ばしており、現職のマクロン氏とともに24日の決選投票に進む見通しです。もし、ルペン氏がトップ通過となればユーロはさらに下落する事になりそうです。

本日もよろしくお願いいたします。