総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/7 木)

FOMC引き締めプランめぐるドル買い材料に「出尽くし感」 円売り主導で125円回復なるか

————-4/6ドル円相場————————

ブレイナードFRB理事発言の余韻で124.052まで上昇。FOMC議事録後に123.456まで反落も下値は限定。

OP123.487 HI124.052  LO123.456 CL123.791

———–4/6主な出来事—————————

10:45 中国3月財新サービス業PMI 42.0
前回50.2
予想49.7

15:00 ドイツ2月製造業新規受注(前月比) -2.2%
前回+1.8%(2.3%)
予想-0.2%

18:00 ユーロ圏2月生産者物価指数(前年比)+31.4%
前回+30.6%
予想+31.5%

27:00 FOMC議事録
「多くの参加者が年内1回以上の0.50%の利上げが正当化される公算と指摘」
「1カ月あたりの縮小上限は950億ドルが適切となる公算」
「ロシアのウクライナ侵攻で、多くの当局者が3月の25bpの利上げ(50bpではなく)を支持」
「当局者は国債600億ドル、MBS350億ドルが月額上限と認識」
「参加者は早ければ5月FOMCでバランスシート縮小を開始すると認識」

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~
・バイデン氏「重大な戦争犯罪」が行われた
・独首相、ウクライナでの「戦争犯罪」を非難
・EU、ロシアの石油・ガス制裁が必要になる可能性-ミシェル大統領

——–4/6株式・債券・商品————————

日経平均 27350.30▼437.68
豪ASX   7490.088▼37.768
上海総合 3283.426△0.709
英FT    7587.70▼26.02
独DAX   14151.69▼272.67
NYダウ  34496.51▼144.67

日10年債利回り 0.245%△0.026
豪10年債利回り 2.931%△0.076
英10年債利回り 1.703%△0.049
独10年債利回り 0.647%△0.033
米02年債利回り 2.4714%▼0.0425
米10年債利回り 2.5975%△0.0506

NY原油 96.23▼5.73
NY金  1918.40▼4.50

————4/7注目材料—————————

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30  野口日銀審議委員講演

<海外>
10:30 豪2月貿易収支
14:45 スイス3月失業率
15:00 独2月鉱工業生産
18:00 ユーロ圏2月小売売上高
20:00 メキシコ3月消費者物価指数
20:30 ECB理事会議事要旨(3月10日分)
21:15 ピル英MPC委員講演
21:30 米新規失業保険申請件数
22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
27:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁/エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
28:00 2月米消費者信用残高
—– NATO外相会議

————4/7きょうのひとこと——————-

FOMC議事録でFRBの引き締め計画があらかた明らかになりました。5月4日のFOMCでは50bp利上げと月950億ドルのB/S縮小(QT)が決まる公算です。ただ、議事録に対するドルの反応は比較的穏やかでした。今朝のドル円の小反落は、FOMC引き締めプラン材料(ドル買い材料)の「出尽くし感」が背景かもしれません。当面、これ以上の引き締めをめぐる新規材料は出そうにないとの見方です。新たなドル買いが期待しにくくなったので、125円回復に向けたカギは円売りが握ることになりそうです。「指値オペ」なども含めて日銀の動きに注目しましょう。

本日もよろしくお願いいたします。