「ペソは追加利上げ期待から底堅さを維持するとの見方」FX高金利通貨レポート
9月中旬以降のメキシコペソ/円は下げ渋る展開。中国不動産大手、恒大集団の資金繰り不安による「恒大ショック」の影響でペソ安・円高に振れたが、5.40円台で下げ渋ると23日には5.50円台を回復した。恒大は23日の元建て社債の利払いを行うと表明。中国当局はドル建て債についても債務不履行(デフォルト)を回避するよう指示した。
中国恒大、社債利払い焦点に 当局はデフォルト回避指示か-時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092300169&g=int
23日にメキシコ9月前半の消費者物価指数が発表され、前年比+5.87%とメキシコ中銀のインフレ目標(3%±1%)を超える水準で高止まりした。米連邦公開市場委員会(FOMC)が11月にもテーパリング(量的緩和の段階的な縮小に着手する意向と、来年後半にも利上げを開始するとの見通しを示した事もあって、メキシコ中銀は利上げスタンスを継続すると見られる。30日のメキシコ中銀金融政策決定会合で追加利上げが行われるとの期待からペソは底堅さを維持すると見られる。