総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/16 水)

————-2/15ドル円相場————————

きょう16日のウクライナ侵攻リスクは後退 ただし有事リスクはくすぶり続ける公算

ロシア軍の一部撤収報道と米PPIの上ブレで115.872まで上昇。

OP115.518 HI115.872  LO115.259 CL115.604

———–2/15主な出来事—————————

08:50 日本10-12月期GDP一次速報(年率換算) +5.4%
前回-3.6%(-2.7%)
予想+5.8%

09:30 RBA議事録
「インフレ率に影響を及ぼすさまざまな要因がどのように推移するかを注視しており、忍耐強くなる用意がある」

16:00 イギリス1月失業保険申請件数 -3.19万件
前回-4.33万件(-5.16万件)
16:00 イギリス1月失業率 4.6%
前回4.7%(4.6%)
16:00 イギリス10-12月失業率(ILO方式)4.1%
前回4.1%
予想4.1%

19:00 ドイツ2月ZEW景況感調査(期待指数) 54.3
前回51.7
予想55.0

19:00 ユーロ12月貿易収支(季調済) -97億ユーロ
前回-13億ユーロ(-18億ユーロ)
予想-47億ユーロ

19:00 ユーロ10-12月期GDP・改定値(前期比) +0.3%
前回+0.3%
予想+0.3%

22:15 カナダ1月住宅着工件数 23.08万件
前回23.61万件(23.84万件)
予想24.50万件

22:30 アメリカ1月卸売物価指数(前月比) +1.0%
前回+0.2%(0.4%)
予想+0.5%
22:30 アメリカ1月卸売物価指数)(前年比)+9.7%
前回+9.7%(9.8%)
予想+9.1%

22:30 アメリカ1月卸売物価指数・コア(前年比) +8.3%
前回+8.3%(8.5%)
予想+7.9%

22:30 アメリカ2月ニューヨーク連銀製造業景気指数 3.1
前回-0.7
予想12.2

~15日のウクライナ・ロシア問題をめぐる動向~

・ウクライナ国境周辺に展開していたロシア軍の一部が、演習を終えて基地への帰還を開始

・プーチン・ロシア大統領
「米国、NATOと安全保障に関するさらなる交渉の用意ある」
「部隊の一部撤収は決定済み」

・バイデン米大統領
「ロシア軍の一部撤退について米国はまだ確認していない」
「ロシアによるウクライナ侵攻はなお起こり得る」

——–2/15株式・債券・商品————————

日経平均 26865.19▼214.40
豪ASX   7206.932▼36.980
上海総合 3446.088△17.206
英FT    7608.92△77.33
独DAX   15412.71△298.74
NYダウ  34988.84△422.67

日10年債利回り 0.219%△0.001
豪10年債利回り 2.188%△0.050
英10年債利回り 1.582%▼0.007
独10年債利回り 0.305%△0.025
米02年債利回り 1.5774%△0.0030
米10年債利回り 2.0434%△0.0559

NY原油 92.07▼3.39
NY金  1854.80▼13.20

————2/16注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
10:30  1月中国消費者物価指数
10:30  1月中国生産者物価指数
16:00  10-12月期ノルウェーGDP
16:00  1月英消費者物価指数
16:00  1月英小売物価指数
16:00  1月英生産者物価指数
17:00  1月南アフリカ消費者物価指数
19:00  12月ユーロ圏鉱工業生産
20:00  12月南アフリカ小売売上高
22:30  1月カナダ消費者物価指数
22:30  1月米小売売上高
22:30  1月米輸入物価指数
23:15  1月米鉱工業生産
23:15  1月米設備稼働率
24:00  12月米企業在庫
24:00  2月米NAHB住宅市場指数
24:30  EIA週間原油在庫統計
25:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
27:00  米20年債入札
28:00  FOMC議事録(1月25-26日分)

————2/16きょうのひとこと——————-

ロシア軍が一部の部隊とはいえウクライナ国境から撤収したことで、「Xデー」との噂もあった本日の軍事侵攻の可能性はほぼなくなったのではないでしょうか。ただ、ロシアの要求がウクライナのNATO不加盟という西側にとって飲めそうにないものであることを考えると、有事リスクそのものは当面残るのでしょう。聞き及んだところによると、ウクライナの首都キエフはロシア発祥の地との言い伝えがあるそうで、日本人にとっての奈良や京都のような場所なのかもしれません。そんな「心のふるさと」的なキエフが西側に取り込まれる事をプーチン大統領が容認するはずがないとの見方は根強いようです。国際金融市場においても、ウクライナリスクはもうしばらくくすぶり続ける事になりそうです。

本日もよろしくお願いいたします。