総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/11 金)

正常化レースを逆走する日銀 ドル高よりも円安に余地

————-2/10ドル円相場————————

日銀指値オペ通知の円売りと米CPI加速のドル買いで116.336まで上昇。ただ、年初来高値116.347には届かず。

OP115.506 HI116.336  LO115.481 CL115.994

———–2/10主な出来事—————————

15:09 黒田日銀総裁
「日本の消費者物価、大きく上昇する可能性は極めて低い」
「金融緩和の縮小や引き締め方向への切り替えはあり得ない」

18:00 日銀、14日に10年債0.25%で指値オペ(無制限買い入れ)実施を通知

22:30 米1月消費者物価指数(前月比) +0.6%
前回+0.5%(0.6%)
予想+0.5%
22:30 米1月消費者物価指数(前年比) +7.5%
前回+7.0%
予想+7.3%
22:30 米1月消費者物価指数・コア(前年比) +6.0%
前回+5.5%
予想+5.9%

22:30 米前週分新規失業保険申請件数 +22.3万件
前回+23.8万件(23.9万件)
予想+23.0万件

23:03 米10年債利回り2.00%に上昇-2019年8月以来

26:49 ブラード米セントルイス連銀総裁
「7月まで100bp(1%ポイント)の利上げを望む」

~10日のウクライナ・ロシア問題をめぐる動向~

・ロシア国防省
「ベラルーシ軍と合同軍事演習を開始」

・英・NATO、外交努力を続けながら軍事侵攻への備えも
・ストルテンベルグNATO事務総長
「政治的な解決策を見いだす努力を続ける」「一方で、最悪の事態にも備えなければならない」
・ジョンソン首相
「おそらくこの数日間が最も危険な時期だ」

・英ロ外相会談、歩み寄りなく物別れ
・ラブロフ・ロシア外相
「ロシアは誰も脅しておらずむしろ脅かされている」「欧米側は明らかにロシアとのパワーバランスを崩すためにウクライナの大統領を利用している」
・トラス英外相
「ウクライナへの侵攻を試みる動きはロシアの国際的地位を著しく損ねている」「ウクライナ国境に軍を集結させ威嚇するロシアの行為はウクライナ国民をロシアからさらに遠ざけている」

——–2/10株式・債券・商品————————

日経平均 27696.08△116.21
豪ASX   7288.454△20.120
上海総合 3479.946△27.317
英FT    7672.40△28.98
独DAX   15490.44△8.43
NYダウ  35241.59▼526.47

日10年債利回り 0.231%△0.021
豪10年債利回り 2.105% 0.000
英10年債利回り 1.524%△0.095
独10年債利回り 0.284%△0.071
米02年債利回り 1.5786%△0.2143
米10年債利回り 2.0294%△0.0878

NY原油 89.88△0.22
NY金  1837.40△0.80

————2/11注目材料—————————

<国内>建国記念の日の祝日で休場
特になし

<海外>
07:30  ロウRBA総裁議会証言
09:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
16:00  1月独消費者物価指数・改定値
16:00  1月独卸売物価指数
16:00  10-12月期英GDP・速報値
16:00  12月英鉱工業生産
16:00  12月英製造業生産高
16:00  12月英貿易収支
16:00  12月トルコ経常収支
16:00  12月トルコ鉱工業生産
16:30  1月スイス消費者物価指数
17:05  エルダーソンECB専務理事講演
19:30  ロシア中銀政策金利
21:00  12月メキシコ鉱工業生産
24:00  2月米ミシガン大消費者態度指数・速報値

————2/11きょうのひとこと——————-

日銀は昨日、週明け14日に10年債を利回り0.25%で無制限に買い入れる「指値オペ」の実施を通告しました。日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)政策の下で許容する10年債利回りの上限が0.25%である事を改めてアナウンスした格好です。また、日銀が「無制限」に買い入れるということは、市場へ「無制限」に資金を供給する事を意味します。引き締めに向かう欧米の中銀とは姿勢が180度異なります。日銀は、金融政策正常化レースで周回遅れどころか「逆走」している状態と言えるでしょう。昨日の米CPI後にドルが伸び悩んだところを見ると、目先的な意味でのドルの上昇余地はあまり大きくないかもしれません。しかし、日銀の「逆走」による円の下落余地はまだ大きいのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いいたします。