総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/3 木)

ユーロ高・ポンド高による相対的なドル安は長続きしない公算 きょうはECBに注目

————-2/2ドル円相場————————

ドルの調整売り継続。ADPマイナスで114.140まで下落。

OP114.629 HI114.801  LO114.140 CL114.425

———–2/2主な出来事—————————

10:30 ロウRBA総裁
「年内に利上げするシナリオも明らかにある」
「最近の物価圧力の持続性に関しては、重大な不確実性がある」
「インフレが持続的に目標範囲内にあると結論付けるのは時期尚早」
「利上げが1年、またはそれ以上先になると見るのも妥当」

19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数(HICP)・速報値(前年比) +5.1%
前回+5.0%
予想+4.4%
19:00 ユーロ圏1月HICPコア指数・速報値(前年比) +2.3%
前回+2.6%
予想+1.9%

21:45 OPECプラス、3月原油生産を日量40万バレル引き上げ(協調減産の小幅な縮小継続)で合意

22:15 アメリカ1月ADP雇用統計(前月比)-30.1万人
前回+80.7万人(77.6万人)
予想+18.0万人

~2日のウクライナ・ロシア問題をめぐる動向~

・英ロ首脳会談
ジョンソン英首相「ウクライナへのいかなる侵略も悲劇的な誤算となるだろう」とロシアに警告

・米国防総省、東欧諸国などに計3000人規模の米軍を独自に派遣すると発表

・ロシア外務省(米軍派遣に対し)
「このような正当化できない破壊的な措置が軍事的緊張を高め、政治的解決の余地を狭める」

・ウクライナ外相
「外交努力が効果を発揮しているのは心強いが、最悪の事態が回避されたと安心することはできない」

——–2/2株式・債券・商品————————

日経平均 27533.60△455.12
豪ASX   7087.687△81.652
上海総合 —–
英FT    7583.00△47.22
独DAX   15613.77▼5.62
NYダウ  35629.33△224.09

日10年債利回り 0.179%▼0.001
豪10年債利回り 1.913%△0.010
英10年債利回り 1.257%▼0.043
独10年債利回り 0.040%△0.003
米02年債利回り 1.1535%▼0.0116
米10年債利回り 1.7751%▼0.0124

NY原油 88.26△0.06
NY金  1809.20△8.90

————2/3注目材料—————————

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
09:30  12月豪住宅建設許可件数
09:30  12月豪貿易収支
16:00  1月トルコ消費者物価指数
17:50  1月仏サービス業PMI・改定値
17:55  1月独サービス業PMI・改定値
18:00  1月ユーロ圏サービス業PMI・改定値
18:30  1月英サービス業PMI・改定値
19:00  12月ユーロ圏卸売物価指数
21:00  BOE後政策金利
21:00  BOE議事録
21:00  BOE金融政策報告書
21:30  ベイリーBOE総裁会見
21:30  1月米チャレンジャー人員削減数
21:45  ECB政策金利
22:30  ラガルドECB総裁会見
22:30  10-12月期米非農業部門労働生産性・速報値
22:30  10-12月期米単位労働コスト・速報値
22:30  米新規失業保険申請件数
23:45  1月米サービス業PMI・改定値
24:00  1月米ISM非製造業景況指数
24:00  12月米製造業新規受注
—–  アマゾン10-12月期決算

————2/3きょうのひとこと——————-

足元のドルの下落は、ユーロやポンドの上昇によるところが大きいようです。昨日はユーロ圏CPIが過去最高水準に上昇しており、ECBの7月利上げを織り込む動きが見られました。ラガルド総裁は、インフレの主因はエネルギー高騰で、年後半には低下に向かうとの見解を示していましたが、ウクライナ情勢の緊迫化もあってエネルギー価格が大きく下落する様子はありません。ECBがきょうの会合でインフレ見通しをさらに引き上げるようなら、ユーロがもう一段上昇(ドルが下落)してもおかしくないでしょう。ただ、ハト派のラガルド総裁が7月利上げを肯定するとはとても思えません。ECBの早期利上げ期待を背景とするユーロ高・ドル安の動きは長続きしないと見ており、いきおいドル円の下落も近く止まると見ています。

本日もよろしくお願いいたします。