昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/23火)
財務相の強い円安けん制に高い効果なし 投機の円売りポジションは多くない可能性
———–12/22ドル円相場————————–
片山財務相の強いけん制で156.708まで下落も下げ渋る
OP157.644 HI157.708 LO156.708 CL157.029

———-12/22主な出来事——————————-
09:02 三村財務官
「(日銀会合後の為替について)一方向で急激な動き、憂慮している」
「行き過ぎた動きには適切な対応取る」
11:19 木原官房長官
「足もとの為替市場では一方向かつ急激な動きもみられ憂慮している」
「為替市場での投機的な動きも含めた行き過ぎた動きについては必要に応じて適切な対応を取る」
16:00 イギリス7-9月期GDP・改定値(前期比) +0.1%
前回+0.1%
予想+0.1%
16:00 イギリス7-9月期経常収支 -121億ポンド
前回-289億ポンド(-212億ポンド)
予想-190億ポンド
22:10 片山財務相
「(足もとの円安)完全にファンダメンタルズではなく投機」
「投機的な動きには日米共同声明に基づきアクション取る」
「過度な為替変動には断固たる措置。介入はフリーハンド」
———-12/22株式・債券・商品———————-
日経平均 50402.39△895.18
豪ASX 8699.899△78.547
上海総合 3917.364△29.916
英FT 9865.97▼31.45
独DAX 24283.97▼4.43
NYダウ 48362.68△227.79
日10年債利回り 2.085%△0.061
豪10年債利回り 4.7936%△0.0456
英10年債利回り 4.536%△0.012
独10年債利回り 2.897%△0.002
米02年債利回り 3.5067%△0.0233
米10年債利回り 4.1628%△0.0157
NY原油 58.01△1.49
NY金 4469.40△82.10
———–12/23注目材料—————————–
<国内>
なし
<海外>
09:30 RBA理事会議事要旨(12月8-9日分)
21:00 11月メキシコ貿易収支
22:30 10月カナダGDP
22:30 7-9月期米GDP・速報値
22:30 7-9月期米個人消費・速報値
22:30 10月米耐久財受注
23:15 11月米鉱工業生産
23:15 11月設備稼働率
24:00 12月米リッチモンド連銀製造業指数
24:00 12月米消費者信頼感指数
27:00 米5年債入札
———–12/23きょうのひとこと———————-
片山財務相の為替絡みの発言がヒートアップしてきました。きのうはブルームバーグとのインタビューで日銀利上げ後の円安を「完全に投機だ」と断じた上で「断固として措置をとる、アクションをとる」と発言。さらに、介入については「(米国の了解不要の)フリーハンド」と強調しました。発言内容もさることながら、このインタビュー記事を日本時間22時すぎという海外勢の為替取引が最も活発な時間帯に配信したのも印象的でした。口先介入の効果を最大限に高める工夫の一環と思われます。しかし、それでもドル円の下落は70銭ほど。1日で見ても最大で1円の下落にとどまり、結局は全営業日19日の上げ幅(2.2円)の半値押しにも届かず下げ幅を縮小しました。クロス円の多くが陽線引けだった点から見ても、強い口先介入に高い効果があったとは言えないでしょう。財務相の認識とは異なり、投機が円売りに傾いていないからこそ、買い戻すべきポジションが少ない、という状況が透けて見えます。
本日もよろしくお願いします。
