総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/3水)

米利下げ、見た目ほど(織り込みほど)高確率ではない可能性 ADPに注目

———–12/2ドル円相場————————–

日銀の利上げとFRBの利下げを睨んで売買交錯

OP155.455 HI156.177  LO155.417 CL155.878

———-12/2主な出来事——————————-

09:26 片山財務相
「植田日銀総裁の発言に対するコメントは控える」
「政府と日銀で景気認識の齟齬はない」

09:30 オーストラリア10月住宅建設許可件数 (前月比) -6.4%
前回+12.0%(11.1%)
予想-4.5%

19:00 ユーロ圏10月失業率 6.4%
前回6.3%(6.4%)
予想6.3%

19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.2%
前回+2.1%
予想+2.1%
19:00 ユーロ圏11月コア消費者物価指数・速報値(前年比) +2.4%
前回+2.4%
予想+2.4%

00:09 プーチン露大統領
「欧州は、トランプ政権との交渉による和平実現を妨害している」
「欧州側の要求をロシアは受け入れられない」
「もし欧州が戦争を望むなら、我々は準備万端だ」

25:58 トランプ米大統領(次期FRB議長について)
「おそらく来年早々に発表する」
「最終的に1人に絞った」

———-12/2株式・債券・商品———————-

日経平均 49303.45△0.17
豪ASX  8579.700△14.504
上海総合 3897.712▼16.294
英FT   9701.80▼0.73
独DAX  23710.86△121.42
NYダウ 47474.46△185.13

日10年債利回り 1.868%▼0.005
豪10年債利回り 4.6127%△0.0583
英10年債利回り 4.469%▼0.012
独10年債利回り 2.749%▼0.002
米02年債利回り 3.5080%▼0.0224
米10年債利回り 4.0865% 0.000

NY原油 58.64▼0.68
NY金  4220.80▼54.00

———–12/3注目材料—————————–

<国内>
なし

<海外>
07:00  ブロックRBA総裁、議会証言
09:30  7-9月期豪GDP
10:45  11月RatingDog中国サービス業PM
16:00  11月トルコ消費者物価指数
16:30  11月スイス消費者物価指数
17:50  11月仏サービス業PMI・改定値
17:55  11月独サービス業PMI・改定値
18:00  11月ユーロ圏サービス業PMI・改定値
18:30  11月英サービス業PMI・改定値
19:00  10月ユーロ圏卸売物価指数
19:30  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
22:00  ドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁、講演
22:15  11月ADP全米雇用報告
22:30  7-9月期カナダ労働生産性指数
22:30  9月米輸入物価指数
22:30  ラガルドECB総裁、議会証言
23:15  9月米鉱工業生産
23:15  9月米設備稼働率
23:45  11月米サービス業PMI・改定値
24:00  11月米ISM非製造業景況指数
24:30  EIA週間原油在庫統計
26:00  マン英MPC委員、講演

———–12/3きょうのひとこと———————-

昨日終了時点でFedウォッチの利下げ織り込みは89.2%、市場は来週のFOMCで25bpの利下げが行われる確率を約9割とみています。しかし、これまでの発言などから推測するに、FOMC投票メンバー12人のうち利下げを支持しているのは4人しかいません。それどころか、利下げ反対の旗色を鮮明にしているメンバーもチラホラ(どちらかといえば「反対」も含めると5人)。約9割の利下げ織り込みについては市場が確信しているというより、市場がFRBに利下げを催促している部分の方が大きいのでしょう。つまり、見た目ほど利下げの可能性は高くないのではないでしょうか。そうした中で、今夜発表される11月のADP雇用報告が市場の利下げをめぐる思惑にどんな影響を及ぼすか注目です。

本日もよろしくお願いします。