総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/15水)

本質的に日本の政局不安は円売り要因、米中貿易摩擦はドル買い要因

———–10/14ドル円相場————————–

米中貿易摩擦の再燃で151.607まで反落

OP152.159 HI152.614  LO151.607 CL151.812

———-10/14主な出来事——————————-

09:30 RBA議事録
「金利の即時引き下げの必要性はないとの認識で一致」
「今後の政策は慎重に、データに基づいて決定」
「月次CPI指標の住宅・サービス分野の動向から、第3四半期のインフレ率が予想を上回る可能性が示唆されている」

10:11 中国商務省
「貿易戦争を最後まで戦うと表明」
「米国側に対し、誤ったやり方を一刻も早く是正し、誠意を持って中国と協議するよう促した」

11:39 加藤財務相
「為替相場はファンダメンタルズを反映し安定推移が重要」
「先週以降、円安方向で急激な動きも見られている」

13:00 中国、韓国造船大手ハンファの米子会社に制裁

15:00 独9月CPI・改定値(前年比)+2.4%
前回+2.4%
予想+2.4%

15:00 イギリス9月失業保険申請件数 +2.58万件
前回+1.74万件(-0.20万件)
15:00 イギリス9月失業率 4.4%
前回4.4%(4.3%)
15:00 イギリス6-8月失業率(ILO方式) 4.8%
前回4.7%
予想4.7%
15:00 イギリス6-8月週平均賃金 +4.7%
前回+4.8%
予想+4.8%

18:00 ドイツ10月ZEW景況感調査(期待指数) 39.3
前回37.3
予想41.1

18:00 ユーロ圏10月ZEW景況感調査 22.7
前回26.1

25:23 パウエルFRB議長
「物価上昇は主に関税を反映しており、広範なインフレ圧力を反映しているわけではない」
「労働市場はかなり著しい下振れリスク示している」
「FRBは今後数カ月でバランスシート縮小を停止する可能性がある」

28:41 トランプ米大統領
「中国が米国産大豆を購入しないことは経済的に敵対的な行為だ」
「中国との食用油取引の終了を検討中」

———-10/14株式・債券・商品———————-

日経平均 46847.32▼1241.48
豪ASX  8899.421△16.620
上海総合 3865.229▼24.273
英FT   9452.77△9.90
独DAX  24236.94▼150.99
NYダウ 46270.46△202.88

日10年債利回り 1.654%▼0.034
豪10年債利回り 4.2343%▼0.0572
英10年債利回り 4.590%▼0.068
独10年債利回り 2.610%▼0.026
米02年債利回り 3.4807%▼0.0208
米10年債利回り 4.0321%▼0.0001

NY原油 58.70▼0.79
NY金  4163.40△30.40

———–10/15注目材料—————————–

<国内>
なし

<海外>
10:30  9月中国消費者物価指数
10:30  9月中国生産者物価指数
15:45  9月仏消費者物価指数・改定値
16:40  デギンドスECB副総裁、講演
17:00  ラムスデンBOE副総裁、講演
18:00  8月ユーロ圏鉱工業生産
20:00  8月南アフリカ小売売上高
21:30  10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30  ミランFRB理事、講演
22:45  レーン・フィンランド中銀総裁、講演
24:45  ブリーデンBOE副総裁、講演
24:50  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
26:00  ウォラーFRB理事、講演
27:00  米地区連銀経済報告(ベージュブック)
27:30  シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、講演
28:45  ブロックRBA総裁、講演
—–  G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン、16日まで)
—–  IMF・世銀年次総会(ワシントン、18日まで)

———–10/15きょうのひとこと———————-

日本の政局が不安定化していることで円が買われていますが、これは高市トレードの巻き戻しであり、言うまでもなく本質的には円売り要因でしょう。また、米中貿易摩擦再燃の兆しでドルが売られていますが、こちらは本質的にドル買い要因です。中国の対米貿易黒字縮小を狙っているわけで、これは中国によるドル売り(元買い)の減少を目指すのと同義です。輸入インフレの上昇でFRBが利下げしにくくなるという面もあるでしょう。ということで、日本の政局不安と米中貿易摩擦を背景とするドル売り・円買いは長続きしないと見ています。

本日もよろしくお願いします。