昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/12金)

ドルはCPIより失業保険に強く反応 ただし市場の利下げ織り込みに大きな変化なし
———–9/11ドル円相場————————–
米CPIを受けて148.165まで上昇後に米失業保険申請急増で146.990まで反落
OP147.346 HI148.165 LO146.990 CL147.211

———-9/11主な出来事——————————-
14:30 高市氏、自民総裁選に出馬の意向
21:15 ECB、政策金利を2.00%に維持
「データに基づき、会合ごとに適切な金融政策のスタンスを決定することを方針」
「現在のインフレ率は約2%台で、中期目標とほぼ一致しているとの評価」
21:30 アメリカ8月消費者物価指数(前月比) +0.4%
前回+0.2%
予想+0.3%
21:30 アメリカ8月消費者物価指数(前年比) +2.9%
前回+2.7%
予想+2.9%
21:30 アメリカ8月消費者物価指数・コア(前年比) +3.1%
前回+3.1%
予想+3.1%
21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 26.3万件
前回23.7万件(23.6万件)
予想23.5万件
21:45 ラガルドECB総裁
「われわれは引き続き良好な状況にある」
「基調インフレの指標は、中期目標である2%に一致している」
「経済成長に対するリスクはより均衡が取れている」
27:00 アメリカ8月月次財政収支 -3448億ドル
前回-2911億ドル
予想-3245億ドル
———-9/11株式・債券・商品———————-
日経平均 44372.50△534.83
豪ASX 8805.029▼25.401
上海総合 3875.309△63.088
英FT 9297.58△72.19
独DAX 23703.65△70.70
NYダウ 46108.00△617.08
日10年債利回り 1.581%△0.010
豪10年債利回り 4.2330%▼0.0384
英10年債利回り 4.606%▼0.027
独10年債利回り 2.657%△0.005
米02年債利回り 3.5415%▼0.0023
米10年債利回り 4.0206%▼0.0248
NY原油 62.37▼1.30
NY金 3673.60▼8.40
———–9/12注目材料—————————–
<国内>
なし
<海外>
15:00 8月独消費者物価指数・改定値
15:00 7月英GDP
15:00 8月英鉱工業生産
15:00 7月英貿易収支
15:45 8月仏CPI・改定値
16:00 7月トルコ経常収支
17:00 レーン・フィンランド中銀総裁、講演
17:00 コッハー・オーストリア中銀総裁、講演
17:15 ナーゲル独連銀総裁、講演
21:30 7月カナダ住宅建設許可件数
23:00 9月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
———–9/12きょうのひとこと———————-
米CPIにはインフレ再加速の兆候が見られたものの、米新規失業保険申請件数では労働市場の冷え込みが示されました。FRBは目先の金融政策判断において物価よりも雇用を重視する考えのため、ドルはCPIより失業保険の方に強く反応したのでしょう。とはいえ、米金利先物の50bp利下げの織り込みは約1割のままで、9割方25bp利下げで決まりという状況に変わりはありません。織り込み済みの利下げ観測を手掛かりにドルの下値を売り込む動きは限られる公算です。ましてや、金融緩和と積極財政を主張する(であろう)高市自民党総裁の誕生が意識される中で、円に対して積極的にドルを売る流れにはなりにくいでしょう。
本日もよろしくお願いします。