総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/24木)

関税合意はいまのところ円相場の決め手にならず 買い材料、売材料をいずれも内包

———–7/23ドル円相場————————–

日米関税合意で株高もほぼ横ばいで着地 石破首相の進退も不透明

OP146.580 HI147.201  LO146.108 CL146.502

———-7/23主な出来事—————————-

08:11 トランプ米大統領
「日本との大規模なディール完了」
「日本からの輸入品に15%の関税を賦課」
「日本は米国に5500億ドルを投資し、その利益の90%を米国が受け取る」

10:30 内田日銀副総裁
「各国の通商政策やその内外経済への影響を巡る不確実性は、極めて高い状況が続いており、経済・物価ともに下振れリスクが大きい」
「緩和的な金融環境を維持し、経済活動をしっかりと支えていくことが大切」
「経済・物価のメインシナリオが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」

11:16 石破首相、退陣へ 8月末までに表明-毎日新聞

12:50 石破首相退陣へ、月内にも表明する方向で調整-読売新聞

15:33 石破首相
「(自身の辞任について)報道されている事実全くない」

20:16 ベッセント米財務長官
「EUとの協議はこれまでよりも順調に進んでいる」
「日本はパートナーシップや出資、信用保証を提案」
「パウエルFRB議長について『急いではいない』」

23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感(速報値)-14.7
前回-15.3
予想-15.0

23:00 アメリカ6月中古住宅販売件数(年率換算) 393万件
前回403万件(404万件)
予想400万件

24:30 米国とEU、15%の関税合意に近付く-英FT紙

———-7/22株式・債券・商品———————-

日経平均 41171.32△1396.40
豪ASX  8737.156△59.984
上海総合 3582.298△0.437
英FT   9061.49△37.68
独DAX  24240.82△198.92
NYダウ 45010.29△507.85

日10年債利回り 1.587%△0.068
豪10年債利回り 4.2939%▼0.0101
英10年債利回り 4.635%△0.066
独10年債利回り 2.639%△0.050
米02年債利回り 3.8800%△0.0466
米10年債利回り 4.3798%△0.0357

NY原油 65.25▼0.06
NY金  3397.60▼46.10

———–7/24注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
12:05  ブロックRBA総裁、講演
15:00  8月独Gfk消費者信頼感指数
16:15  7月仏製造業PMI・速報値
16:15  7月仏サービス業PMI・速報値
16:30  7月独製造業PMI・速報値
16:30  7月独サービス業PMI・速報値
17:00  7月ユーロ圏製造業PMI・速報値
17:00  7月ユーロ圏サービス業PMI・速報値
17:30  7月英製造業PMI・速報値
17:30  7月英サービス業PMI・速報値
20:00  トルコ中銀、政策金利発表
21:15  ECB理事会、政策金利
21:30  5月カナダ小売売上高
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:45  ラガルドECB総裁、定例記者会見
22:45  7月米製造業PMI・速報値
22:45  7月米サービス業PMI・速報値
23:00  6月米新築住宅販売件数

———–7/24きょうのひとこと———————-

日米関税合意に沸いた株式市場(日本株は石破首相退陣観測も)を横目に、為替市場は比較的落ち着いた動きとなりました。関税合意は日銀の利上げ期待を高めやすい点で円買い材料となる一方、対米投資5500億ドル≒80兆円はドル買い・円売りフロー発生の思惑を生むことになります。このように、関税合意は円買い材料と円売り材料の両方を内包することから、いまのところ円相場の方向性の決め手にはならない可能性が高そうです。ただ、私としては最大80兆円の円売りフローの思惑は日銀の利上げ(実質マイナス金利下での漸進的な利上げ)期待より強いと考えています。

本日もよろしくお願いします。