総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/15火)

米9月利下げ織り込み7割 関税の影響でインフレが加速するのか大注目の6月CPI

———–7/14ドル円相場————————–

CPI警戒の米金利上昇続き、3週間ぶりに147.781まで上昇

OP147.210 HI147.781  LO146.853 CL147.776

———-7/14主な出来事—————————-

12:06  中国6月貿易収支  +1147.7億ドル
前回+1032.2億ドル
予想+1090.0億ドル

12:50 日銀が物価見通しの情報修正を検討する見込み、食品上振れ-関係者 

22:59 ハマック米クリーブランド連銀総裁
「利下げを支持する前にインフレが一段と鈍化するのを見たい」

24:18 トランプ米大統領
「50日以内の停戦合意なければ、ロシアに厳しい関税賦課」
「合意なき場合、ロシアに100%の2次関税を課す」
「(関税について)欧州を含め、いつでも協議に応じる」

29:00 石破首相、米ベッセント財務長官と18日に会談へ-読売

———-7/14株式・債券・商品———————-

日経平均 39459.62▼110.06
豪ASX  8570.403▼9.727
上海総合 3519.650△9.473
英FT   8998.06△56.94
独DAX  24160.64▼94.67
NYダウ 44459.65△88.14

日10年債利回り 1.582%△0.060
豪10年債利回り 4.3702%△0.0431
英10年債利回り 4.600%▼0.022
独10年債利回り 2.729%△0.004
米02年債利回り 3.8998%△0.0148
米10年債利回り 4.4333%△0.0241

NY原油 66.98▼1.47
NY金  3359.10▼4.90

———–7/15注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
08:01 6月英BRC小売売上高
09:30 7月豪ウエストパック消費者信頼感指数
11:00 4-6月期中国GDP
11:00 6月中国鉱工業生産
11:00 6月中国小売売上高
18:00 7月独ZEW景況感指数
18:00 7月ユーロ圏ZEW景況感指数
18:00 5月ユーロ圏鉱工業生産
21:30 6月カナダ消費者物価指数
21:30 6月米消費者物価指数
21:30 7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:15 ボウマンFRB副議長、講演
25:45 バーFRB理事、講演
26:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
27:45 コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
29:00 ベイリーBOE総裁、講演

———–7/15きょうのひとこと———————-

今夜発表される米6月CPIに注目が集まっています。市場予想によると前年比+2.6%と5月の+2.4%から伸びが加速する見込みです。コアCPIも+2.9%に加速すると予想されています(5月:+2.8%)。トランプ関税の影響による値上げが本格的にCPIに反映されるのは夏以降と見られていることから、6月の時点で予想以上にCPIが加速していれば7月、8月とさらに伸びが高まるとの思惑を呼びやすいでしょう。そうなると、9月も利下げは無理との見方が強まりそうです。現時点で金利先物が織り込む9月利下げの確率は約7割なので、米金利とドルを押し上げる余地は相応にあると言えそうです。ただ、米6月CPIについては「思ったほど関税の影響が出ない」可能性もないとは言えません。例えば日本の自動車メーカーは5月に関税の一部に相当する金額を値引きして米国に輸出したことが、各種データから明らかになっています。足元の米金利は6月CPIの上振れを警戒して売られている(上昇している)フシがあるため、「思ったほど関税の影響が出ない」結果であれば、市場は金利低下とドル下落で反応せざるを得ないでしょう。ドル円がこのまま上値を探る動きになるのかどうかを占う上でも大注目の6月CPIになりそうです。

本日もよろしくお願いします。