総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/10木)

米債に買戻し、米株も高い ドル高は一服も「米国売り」後退でドル底堅い

———–7/9ドル円相場————————–

月初来高値更新後に小反落 米長期金利が今月初めて低下

OP146.562 HI147.181  LO146.249 CL146.352

———-7/9主な出来事—————————-

10:30 中国6月消費者物価指数(前年比) +0.1%
前回-0.1%
予想0.0%
10:30 中国6月生産者物価指数(前年比) -3.6%
前回-3.3%
予想-3.2%

11:00 NZ中銀、政策金利を3.25%に維持
「0.25%利下げと据え置きの両方を検討」
「据え置きの決定理由として、直近のインフレリスクを踏まえ8月まで様子を見るメリットを挙げた」

27:00 FOMC議事録
「大多数は、関税がより持続的な影響をインフレに与えるリスクがあると主張」
「数人は、関税が一時的な物価上昇を引き起こすものの、より長期のインフレ期待には影響しないと指摘」
「2人が、早ければ次回会合での利下げを検討と表明」

———-7/9株式・債券・商品———————-

日経平均 39821.28△132.47
豪ASX  8538.580▼52.110
上海総合 3493.050▼4.425
英FT   8867.02△12.84
独DAX  24549.56△342.65
NYダウ 44458.30△217.54

日10年債利回り 1.508%△0.011
豪10年債利回り 4.3418%△0.0772
英10年債利回り 4.612%▼0.021
独10年債利回り 2.673%▼0.014
米02年債利回り 3.8429%▼0.0435
米10年債利回り 4.3320%▼0.0633

NY原油 68.38△0.05
NY金  3321.00△4.10

———–7/10注目材料————————–

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
12:35 20年債入札
14:00 日銀地域経済報告(さくらレポート)

<海外>
08:01 6月英RICS住宅価格
15:00 6月独消費者物価指数・改定値
15:00 6月ノルウェー消費者物価指数
16:00 5月トルコ鉱工業生産
16:00 チポローネECB専務理事、講演
16:40 エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
19:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
21:30 米新規失業保険申請件数
22:00 ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
26:00 米30年債入札
26:45 ブリーデンBOE副総裁、講演
27:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

———–7/10きょうのひとこと———————-

昨日のドル円は前日比-0.2%の小幅安。米長期金利の低下が重しとなりドルがやや下落しました。強い雇用統計に、トランプ減税法成立による財政懸念、トランプ関税によるインフレ懸念、これらを背景に長期金利は月初から上昇(米債売り)が続いていましたが、昨日は10年債入札が好調だったこともあって買い戻しが入り、利回りは今月初の低下となりました。また、昨日は米国株も堅調。つまり、一時喧伝されていた「米国売り」はいつのまにか収束した格好です。10年金利が6bp(0.06%)も低下した割に、昨日のドル売りが穏やかだったのはそのためでしょう。7月利下げの可能性がほぼない=ドル売り持ちは9月まで重い金利負担が続く公算が大きい、ということでドル売り勢力にとっては苦しい時間帯がもうしばらく続くのではないかと見ています。

本日もよろしくお願いします。