昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/1火)

ドルインデックス3年ぶり安値、ユーロドル4年ぶり高値 ドル安圧力は円に向かいにくい
———–6/30ドル円相場————————–
上値は144.755止まりも143.779で下げ止まる ドル安と円安の綱引きに
OP144.416 HI144.755 LO143.779 CL144.002

———-6/30主な出来事—————————-
10:30 中国6月製造業PMI 49.7
前回49.5
予想49.6
15:00 イギリス1-3月期GDP・改定値(前期比) +0.7%
前回+0.7%
予想+0.7%
15:00 ドイツ5月小売売上高(前月比) -1.6%
前回-1.1%(-0.6%)
予想+0.5%
21:00 ドイツ6月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.0%
前回+2.1%
予想+2.2%
22:45 アメリカ6月シカゴPMI 40.4
前回40.5
予想42.7
22:55 ベッセント米財務長官
「今後数週間から数カ月かけて、FRB議長の後任について検討」
「FRBは2022年の金利設定で大きなミスを犯した」
「関税によるインフレは見られず、一時的な価格調整が行われる可能性がある」
「新FRB議長職を新人理事が兼任する可能性を考えた」
「7月9日の関税期限に向けて、貿易協定が相次いで締結されるだろう」
26:31 ホワイトハウス報道官
「トランプ米大統領はパウエルFRB議長に世界の中銀金利を送付」
「トランプ米大統領はパウエルFRB議長に遅すぎると発言」
「トランプ米大統領はパウエルFRB議長に大幅に利下げすべきと伝えた」
27:01 トランプ米大統領
「日本に関税に関する書簡を送付する」
「日本は米国産の米を買うつもりがない」
———-6/30株式・債券・商品———————-
日経平均 40487.39△336.60
豪ASX 8542.270△28.098
上海総合 3444.426△20.199
英FT 8760.96▼37.95
独DAX 23909.61▼123.61
NYダウ 44094.77△275.50
日10年債利回り 1.432%▼0.006
豪10年債利回り 4.1617%△0.0329
英10年債利回り 4.489%▼0.015
独10年債利回り 2.607%△0.015
米02年債利回り 3.7192%▼0.0288
米10年債利回り 4.2280%▼0.0489
NY原油 65.11▼0.41
NY金 3307.70△20.10
———–7/1注目材料————————–
<国内>
08:50 日銀短観
<海外>
07:45 5月NZ住宅建設許可件数
10:45 6月財新中国製造業PMI
15:00 6月英ネーションワイド住宅価格指数
15:30 5月スイス小売売上高
16:00 6月トルコ製造業PMI
16:30 6月スイス製造業PMI
16:30 デギンドスECB副総裁、講演
16:50 6月仏製造業PMI改定値
16:55 6月独製造業PMI改定値
16:55 6月独失業率
16:55 6月独失業者数
17:00 6月ユーロ圏製造業PMI改定値
17:30 6月英製造業PMI改定値
17:40 エルダーソンECB専務理事、講演
18:00 6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
19:40 シュナーベルECB専務理事、講演
22:30 ラガルドECB総裁、パウエルFRB議長、ベイリーBOE総裁、植田日銀総裁、パネル討論
22:45 6月米製造業PMI改定値
23:00 6月米ISM製造業景況指数
23:00 5月米建設支出
23:00 5月米JOLTS求人件数
24:00 6月メキシコ製造業PMI
—– ECBフォーラム(ポルトガル・シントラ、2日まで)
———–7/1きょうのひとこと———————-
ドルインデックスは昨日、96.768まで下落して2022年3月以来の安値を付けました。ブルームバーグは「トランプ米大統領が繰り出す政策への市場の拒否反応」がドル安だと断じています。たしかに、トランプ大統領が就任した今年1月からドルインデックスは6カ月連続の月足陰線記録を継続中です。そんなドル安が円を押し上げていることに疑いはありませんが、円に対するドル売りはユーロなどに比べるとかなりマイルドなことも事実です。ユーロドルは2021年9月以来の1ユーロ=1.1790ドルまでユーロ高・ドル安が進んでいますが、ドル円は年初来安値139.88円すら更新できずに143円台で推移しています。その結果、ドル円は下げているのにユーロ円は上がるという展開が続いています。まとめると、トランプドル安の圧力は、ユーロをはじめとする欧州通貨に向かいやすく、対円には向かいにくいということになります。円が買われにくい理由としては①日本の金利が低く実質マイナス、②企業・家計の国内勢の円売りニーズが強い、③投機筋の円買いが高水準で買い余力が少ない、などが考えられます。
本日もよろしくお願いします。