総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/26木)

次期FRB議長、異例の早期指名をトランプ氏が検討とWSJ報道 ネガティブサプライズというほどでもなさそう

———–6/25ドル円相場————————–

145.952まで上昇も欧州通貨に対するドル売りで伸び悩む ユーロドルは3年8カ月ぶり高値

OP144.848 HI145.952  LO144.611 CL145.268

———-6/25主な出来事—————————-

10:00 田村日銀審議委員
「適時適切に政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくというのが、基本的な考え方」
「物価目標の実現時期、想定より前倒しになる可能性も十分ある」

14:30 田村日銀審議委員
「関税交渉継続中の利上げ、可能性は高くない」

10:30 オーストラリア5月消費者物価指数(前年比) +2.1%
前回+2.4%
予想+2.3%

22:50 コリンズ米ボストン連銀総裁
「米国経済は全体的に堅調」
「今年後半に利下げするのが適切だと予想しているが、関税に大きく依存している」

23:00 アメリカ5月新築住宅販売件数(年率換算) 62.3万件
前回74.3万件(72.2万件)
予想69.4万件

23:00  パウエルFRB議長
「問題は誰が関税を負担することになるかだ」
「そのうちのどの程度がインフレとして表面化するのか、前もって予測するのは非常に困難だ」

———-6/25株式・債券・商品———————-

日経平均 38942.07△151.51
豪ASX  8559.191△3.655
上海総合 3455.974△35.408
英FT   8718.75▼40.24
独DAX  23498.33▼143.25
NYダウ 42982.43▼106.59

日10年債利回り 1.397%▼0.026
豪10年債利回り 4.1189%▼0.0344
英10年債利回り 4.481%△0.008
独10年債利回り 2.565%△0.022
米02年債利回り 3.7807%▼0.0444
米10年債利回り 4.2906%▼0.0039

NY原油 64.92△0.55
NY金  3343.10△9.20

———–6/26注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
15:00  7月独Gfk消費者信頼感指数
17:30  ブリーデンBOE副総裁、講演
18:30  5月南アフリカ卸売物価指数
18:45  デギンドスECB副総裁、講演
20:00  ベイリーBOE総裁、講演
20:00  シュナーベルECB専務理事、講演
21:00  5月メキシコ貿易収支
21:30  1-3月期米GDP・確定値
21:30  1-3月期米個人消費・確定値
21:30  1-3月期米コアPCEデフレーター・確定値
21:30  5月米卸売在庫
21:30  5月米耐久財受注額
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:45  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
22:00  ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演
23:00  5月米住宅販売保留指数
26:00  米7年債入札
26:15  バーFRB理事、講演
27:30  ラガルドECB総裁、講演
28:00  メキシコ中銀、政策金利
—–  EU首脳会議(ブリュッセル、27日まで)

———–6/26きょうのひとこと———————-

米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「トランプ大統領がFRB議長の早期指名を検討」と報じています。9月ないし10月までか、それよりも早い今夏に前倒しになる可能性もあるとのことです。パウエルFRB議長の任期は来年5月まで。夏に決まればきわめて異例です。トランプ大統領が、自身の利下げ要求に耳を貸そうとしないパウエル議長に対する圧力を強めている構図で、法律的に「解任」はできそうにないので、早めに後任を決めてパウエル体制をレームダック化してしまおうということでしょうか。大統領は、最近の「有事のドル買い」で、少し前の「ドル離れ」の恐ろしさを忘れてしまったのかもしれません。ドルの逆風になりそうな報道ではありますが、トランプさんなら「いかにもやりそう」なのでネガティブ・サプライズというほどでもないでしょう。

本日もよろしくお願いします。