総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/25水)

リスクオンでドル売り・円買い、米7月利下げ期待でドル売り・円買い どちらも持続性ななさそう

———–6/24ドル円相場————————–

中東リスク緩和でドル売り戻し 原油安で円買い戻し 

OP146.103 HI146.176  LO144.515 CL144.880

———-6/24主な出来事—————————-

07:08 トランプ米大統領
「イスラエルとイランの間で、完全かつ全面的な停戦が合意された」
「停戦は12時間続き、その時点で戦争は終結したと見なされる」

17:00 ドイツ6月IFO企業景況感指数 88.4
前回87.5
予想88.0

19:13 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「物価上昇が予想される中で利下げを急ぐ必要はない」

21:30 カナダ5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) +1.7%
前回+1.7%
予想+1.7%

22:00 アメリカ4月住宅価格指数(前月比) -0.4%
前回-0.1%(0.0%)
予想0.0%
22:00 アメリカ4月ケース・シラー米住宅価格指数(前年比) +3.4%
前回+4.1%
予想+4.0%

22:30 ハマック米クリーブランド連銀総裁
「政策金利は当面の間、据え置かれる可能性」
「利下げの差し迫った理由は見当たらない」

23:00 アメリカ6月消費者信頼感指数 93.0
前回98.0(98.4)
予想99.5

23:00 パウエルFRB議長、議会証言
「不確実性の高まりにもかかわらず経済は堅調」
「ほぼ完全雇用、インフレ率は目標の2%をやや上回る」
「関税引き上げでインフレが押し上げられ、経済活動が圧迫される可能性が高い」
「FRBが担う2つの責務の双方に対するリスクを注視」

~質疑応答~
「FRBの予測では、関税によってインフレは上昇する見通し」
「金利動向は経済次第」
「インフレは予想ほど強くない可能性があり、もしそうであれば、より早期の利下げの可能性」
「労働市場の減速も、より早期の利下げを示唆」

25:54 ウィリアムズNY連銀総裁
「金利据え置きは完全に適切」
「状況を見極めるためにデータ全体の分析に細心の注意を払う」

29:00 バーFRB副議長
「関税の影響でインフレは加速」
「経済がどう展開するか見極めるまで(利下げを)待てる態勢が整っている」

———-6/24株式・債券・商品———————-

日経平均 38790.56△436.47
豪ASX  8555.536△80.651
上海総合 3420.566△38.984
英FT   8758.99△0.95
独DAX  23641.58△372.57
NYダウ 43089.02△507.24

日10年債利回り 1.423%△0.008
豪10年債利回り 4.1533%▼0.0634
英10年債利回り 4.473%▼0.019
独10年債利回り 2.543%△0.036
米02年債利回り 3.8251%▼0.0382
米10年債利回り 4.2945%▼0.0530

NY原油 64.37▼4.14
NY金  3333.90▼61.10

———–6/25注目材料————————–

<国内>
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月16-17日分)
10:00 田村日銀審議委員、あいさつ

<海外>
07:45 5月NZ貿易収支
09:15 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、講演
10:30 5月豪消費者物価指数
17:45 ロンバルデリBOE副総裁、講演
23:00 5月米新築住宅販売件数
23:00 パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で証言
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米5年債入札
—– NATO首脳会議(オランダ・ハーグ、最終日)

———–6/25きょうのひとこと———————-

パウエルFRB議長は昨日の議会証言で、利下げを急がず様子を見る考えをあらためて示しました。しかし市場は、議長が質問への答えとして利下げの可能性に言及したことにフォーカス。中東の地政学リスクが和らいだとしてリスクオンに傾いていた市場の流れを後押しする格好で金利低下、株高、ドル安の動きとなりました。なお、リスクオンで円が売られなかったのは、前日までリスクオフの原油高で売られていたから買い戻されたということでしょう。それはともかく、昨日はパウエル議長以外にもハマック米クリーブランド連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁、バーFRB副議長がいずれも早期の利下げに否定的な見解を示しています。リスクオンのドル売り・円買いも、7月利下げ観測のドル売り・円買いも長続きしないと見たほうが良さそうです。

本日もよろしくお願いします。