20日のドル円相場ときょうのひとこと(6/23月)

米参戦めぐる「炭鉱のカナリア」は原油 原油高ならリスクオフの円買いは不発に
———–6/20ドル円相場————————–
中東巡る過度な懸念後退で146.220まで上昇
OP145.408 HI146.220 LO145.125 CL146.092

———-6/20主な出来事—————————-
08:30 日本5月消費者物価指数・除生鮮食(前年比) +3.7%
前回+3.5%
予想+3.6%
08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨
「何人かの委員、方向として、政策金利を引き上げていくのが適当」
「別のある委員は、米国の関税政策の展開がある程度落ち着くまで、取りあえずは様子見モードを続けざるを得ないと述べた」
15:00 イギリス5月小売売上高(前月比) -2.7%
前回+1.2%(1.3%)
予想-0.5%
15:00 イギリス5月小売売上高・除自動車燃料(前月比) -2.8%
前回+1.3%(1.4%)
予想-0.7%
21:30 カナダ4月小売売上高(前月比) +0.3%
前回+0.8%
予想+0.4%
21:30 アメリカ6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 -4.0
前回-4.0
予想-1.0
21:41 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「FRBは早ければ7月にも利下げできる状況にある」
「関税によるインフレへの影響は大きくないだろうと考えている。トレンドは良好」
23:00 アメリカ5月景気先行指数(前月比) -0.1%
前回-1.0%(-1.4%)
予想-0.1%
28:41 トランプ米大統領
「イランとは話をしている」
「イランにはしばらく時間を与えている」
「米国によるイラン攻撃は必要ないかもしれない」
———-6/20株式・債券・商品———————-
日経平均 38403.23▼85.11
豪ASX 8505.483▼18.212
上海総合 3359.896▼2.212
英FT 8774.65▼17.15
独DAX 23350.55△293.17
NYダウ 42206.82△35.16
日10年債利回り 1.398%▼0.021
豪10年債利回り 4.1830%▼0.0330
英10年債利回り 4.537%△0.007
独10年債利回り 2.517%▼0.005
米02年債利回り 3.9077%▼0.0337
米10年債利回り 4.3751%▼0.0158
NY原油 73.84△0.34
NY金 3406.90▼10.40
———–6/23注目材料————————–
<国内>
なし
<海外>
16:00 ウォラーFRB理事、講演
16:15 6月仏製造業PMI・速報値
16:15 6月仏サービス業PMI・速報値
16:30 6月独製造業PMI・速報値
16:30 6月独サービス業PMI・速報値
17:00 6月ユーロ圏製造業PMI・速報値
17:00 6月ユーロ圏サービス業PMI・速報値
17:30 6月英製造業PMI・速報値
17:30 6月英サービス業PMI・速報値
22:00 ラガルドECB総裁、議会証言
22:45 6月米製造業PMI・速報値
22:45 6月米サービス業PMI・速報値
23:00 5月米中古住宅販売件数
23:00 ボウマンFRB理事、講演
24:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
26:10 グールズビー米シカゴ連銀総裁、討議に参加
27:30 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、クーグラーFRB理事
———–6/23きょうのひとこと———————-
「炭鉱のカナリア」は、その昔、炭鉱夫が有毒ガスの発生を察知するためにカナリアをつれて炭鉱に入ったことに由来する慣用句で、金融市場では経済的ショックの大きさを知らせるシグナルをカナリアに例えます。今回の米国によるイラン参戦のカナリアは原油ではないでしょうか。米系金融機関は今回の中東緊迫化でWTIが120-130ドルまで上昇する可能性があるとの見通しを示しています。WTIは現在75ドル台。もし本当にここから2倍近くに上昇するようなら世界経済の減速につながる公算が高まるでしょう。ということは、原油相場が上昇すれば足元の金融市場はリスクオフに傾きやすくなると考えられます。リスクオフは円買いを誘発しますが、米国が世界最大の産油国であることを踏まえると、原油高由来のリスクオフなら、(有事の)ドル買いのほうが強そうです。原油高は日本の貿易赤字を拡大させることもあって、リスクオフの円買いは不発という展開になるのではないでしょうか。
本日もよろしくお願いします。