総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/13金)

イスラエルによるイラン攻撃で円買い・ドル買い イザコザなら影響は一時的も今後の展開を警戒

———–6/12ドル円相場————————–

トランプ関税発言と米PPIでドル売り 1週間ぶりに143.187まで下落

OP144.442 HI144.550  LO143.187 CL143.507

———-6/12主な出来事—————————-

07:57 トランプ米大統領
「貿易交渉の期限延長の用意はあるが、必要とは考えていない」
「2週間以内に一方的に関税率を設定する」
「それを受け入れることも、受け入れないこともできる」

15:00 イギリス4月GDP(前月比) -0.3%
前回+0.2%
予想-0.1%

15:00 イギリス4月鉱工業生産(前月比) -0.6%
前回-0.7%
予想-0.5%

15:00 イギリス4月貿易収支 -232.06億ポンド
前回-198.69億ポンド
予想-207.00億ポンド

18:35 シュナーベルECB専務理事
「ECBは、金融政策面では、いい位置にいる」
「金融政策サイクルは終盤を迎えている」

21:30 アメリカ5月生産者物価指数(前年比) +2.6%
前回+2.4%(2.5%)
予想+2.6%
21:30 アメリカ5月生産者物価指数・コア(前年比) +3.0%
前回+3.1%(3.2%)
予想+3.1%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 24.8万件
前回24.7万件(24.8万件)
予想24.2万件

24:32 トランプ米大統領
「イスラエルのイラン攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」
「この地域には多くの米国人がいる。だから退避するよう促す必要がある。近く何かが起きる可能性があり、警告も出さずにミサイルが飛び交うような事態は招きたくない」

———-6/12株式・債券・商品———————-

日経平均 38173.09▼248.10
豪ASX  8565.109▼26.995
上海総合 3402.658△0.642
英FT   8884.92△20.57
独DAX  23771.45▼177.45
NYダウ 42967.62△101.85

日10年債利回り 1.452%▼0.015
豪10年債利回り 4.2377%▼0.0452
英10年債利回り 4.477%▼0.075
独10年債利回り 2.478%▼0.057
米02年債利回り 3.9077%▼0.0438
米10年債利回り 4.3592%▼0.0611

NY原油 68.04▼0.11
NY金  3402.40△58.70

———–6/13注目材料————————–

<国内>
なし
<海外>
15:00 5月独卸売物価指数
15:00 5月独消費者物価指数・改定値
15:45 5月仏消費者物価指数・改定値
18:00 4月ユーロ圏鉱工業生産
18:00 4月ユーロ圏貿易収支
21:30 1-3月期カナダ設備稼働率
23:00 6月米ミシガン大消費者態度指数・速報値

———–6/13きょうのひとこと———————-

イスラエル軍がイランを空爆したことで、株安・債券高(金利低下)の中で円が買われています。一方で、「有事のドル買い」も見られており、ドル円は142.80円付近でひとまず下げ渋る動きとなっています。そのぶん、ユーロ円や豪ドル円などのクロス円が大きく下げています。中東の紛争は「イザコザ」で済んでいるうちは市場への影響も一時的なことがほとんどで、昨年10月1日にイランがイスラエルに向けて200発のミサイルを発射した際もドル円の下落は一時的でした。ただ、大規模な衝突に発展するようだと市場への影響が長引くことも考えられるため警戒は必要でしょう。今回はイラン側がどの程度の報復を行うかがカギとなりそうです。

本日もよろしくお願いします。