総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/12木)

市場の「関税睨み」継続 日米金融政策に焦点当たらず

———–6/11ドル円相場————————–

米中合意で145.458までじり高も米CPIで144.323へ反落

OP144.783 HI145.458  LO144.323 CL144.592

———-6/11主な出来事—————————-

08:07 李成鋼中国商務次官
「ロンドンでの米国との会談、深い意見交換に及んだ」
「両国はジュネーブ会談のコンセンサスについて合意」

08:17 ラトニック米商務長官
「米中協議ではジュネーブ合意実施の枠組みで合意」
「レアアースを巡る問題は解決されると見込む」

21:08 トランプ米大統領
「中国との取引が成立した」
「レアアースは中国から前倒しで供給される」
「中国の貿易開放に向け習・中国国家主席と取り組んでいく」

21:30 アメリカ5月消費者物価指数(前月比) +0.1%
前回+0.2%
予想+0.2%
21:30 アメリカ5月消費者物価指数(前年比) +2.4%
前回+2.3%
予想+2.4%
21:30 アメリカ5月消費者物価指数・コア(前年比)  +2.8%
前回+2.8%
予想+2.9%

———-6/11株式・債券・商品———————-

日経平均 38421.19△209.68
豪ASX  8592.104△4.909
上海総合 3402.316△17.500
英FT   8864.35△11.27
独DAX  23948.90▼38.66
NYダウ 42865.77▼1.10

日10年債利回り 1.467%▼0.011
豪10年債利回り 4.2829%△0.0335
英10年債利回り 4.552%△0.010
独10年債利回り 2.535%△0.012
米02年債利回り 3.9515%▼0.0666
米10年債利回り 4.4203%▼0.0495

NY原油 68.15△3.17
NY金  3343.70△0.30

———–6/12注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
15:00  4月英GDP
15:00  4月英鉱工業生産
15:00  4月英貿易収支
16:00  4月トルコ鉱工業生産
16:00  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
16:00  エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
16:00  シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
16:15  クノット・オランダ中銀総裁、講演
18:00  シュナーベルECB専務理事、講演
21:00  デギンドスECB副総裁、講演
21:30  5月米生産者物価指数
21:30  米新規失業保険申請件数
26:00  米財務省、30年債入札

———–6/12きょうのひとこと———————-

さきほど、トランプ米大統領が、2週間以内に一方的に関税率を設定し、各国に書簡を送付する考えを示しました。「ある時点で我々は単に書簡を送るだけだ」「これがディールであり、受け入れるかどうかはあなた方次第だという内容になる」と発言したそうです。2週間以内といえば、相互関税・上乗せ分発動の猶予期限である7月9日より前。もちろん大統領の真意はわかりませんが、ひとまず中国とのレアアース交渉がまとまり一息ついたので、日本やEUなど協議継続中の交渉相手に圧力をかけたということでしょうか。いずれにせよ、市場は当面「関税睨み」を続けざるを得ないでしょう。来週の日米金融政策イベントは、いずれも関税の影響を巡る不確実性を背景に現状維持が濃厚。焦点が当たりにくいイベントになりそうです。

本日もよろしくお願いします。