総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/3火)

米国が相手国に「最善の貿易交渉案」提示を要求 米にとって「最善の案」ならドル高誘発のはず

———–6/2ドル円相場————————–

米鉄鋼関税引き上げと米中対立を懸念 ISM悪化で142.541まで下落

OP143.789 HI143.986  LO142.541 CL142.683

———-6/2主な出来事—————————-

09:15 ウォラーFRB理事
「実効関税率が私の想定する低関税シナリオに近い水準で落ち着き、基調的インフレ率が目標に向けて着実に前進し、労働市場が堅調を維持するのであれば、年内に『良いニュース』に基づく利下げを支持することになるだろう」

10:30 中国、米が貿易休戦協定に違反と非難 断固たる対応を

16:50 フランス5月製造業PMI・改定値 49.8
速報値49.5
予想49.5

16:55 ドイツ5月製造業PMI・改定値 48.3
速報値48.8
予想48.8

17:00 ユーロ圏5月製造業PMI・改定値 49.4
速報値49.4
予想49.4

17:30 イギリス5月製造業PMI・改定値 46.4
速報値45.1
予想45.1

22:45 アメリカ5月製造業PMI・改定値 52.0
速報値52.3
予想52.2

23:00 アメリカ5月ISM製造業景況指数 48.5
前回48.7
予想49.3

26:22 ホワイトハウス報道官
「トランプ米大統領と習・中国国家主席は今週会談を行う可能性が高い」

—– 米、貿易交渉加速化へ 各国に4日までの最善案提出要請-ロイター

———-6/2株式・債券・商品———————-

日経平均 37470.67▼494.43
豪ASX  8414.073▼20.632
上海総合 —–
英FT   8774.26△1.88
独DAX  23930.67▼66.81
NYダウ 42305.48△35.41

日10年債利回り 1.513%△0.012
豪10年債利回り 4.2676%△0.0094
英10年債利回り 4.667%△0.020
独10年債利回り 2.524%△0.024
米02年債利回り 3.9366%△0.0391
米10年債利回り 4.4399%△0.0395

NY原油 62.52△1.73
NY金  3370.60△81.70

———–6/3注目材料————————–

<国内>
12:35  10年債入札
16:50  植田日銀総裁、講演

<海外>
06:30  マン英MPC委員、講演
10:30  RBA理事会議事要旨(5月19日-20日分)
10:30  1-3月期豪経常収支
10:45  5月財新中国製造業PMI
15:30  5月スイス消費者物価指数
16:00  5月トルコCPI
18:00  5月ユーロ圏消費者物価指数・速報値
18:00  4月ユーロ圏失業率
18:30  1-3月期南アGDP
23:00  4月米JOLTS求人件数
23:00  4月米製造業新規受注
25:45  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
26:00  クックFRB理事、講演
28:30  ローガン米ダラス連銀総裁、講演

———–6/3きょうのひとこと———————-

米国が課す上乗せ関税の猶予期限は7月9日。当然、今月は各国の交渉が佳境を迎えることになるでしょう。昨日は、米政権が貿易相手国に対し、4日(明日)までに「最善の貿易交渉案」を提示するよう求めるとロイターが報じました。交渉の過程で漏れ伝わる報道に市場が一喜一憂する流れは当面続くと覚悟しておく必要がありそうです。もっとも、「最善の貿易交渉案」はドル高を誘発するため、足元のドル安については継続性を疑問視しています。米国にとって「最善」というのは、例えば日本が米国からの輸入を増やす、あるいは日本が米国への投資を増やす、などでしょう。どちらにしてもドル買い・円売りのフローを伴うはずです。まあ、為替は実需1:投機9とも言われるため、思惑的なドル売りの前ではそうした正論を振りかざしても無力なのでしょう。でも、そうした思惑的なドル売りが増えれば増えるほど将来的に買い戻しの動きが強く出る可能性が高まるのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。