総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/30金)

米関税差し止めは一時差し止めに 週初からのドル再評価の動きはどうなる?

———–5/29ドル円相場————————–

トランプ関税差し止め判決で146.272まで急騰も関税不安拭えず反落

OP144.789 HI146.272  LO143.963 CL144.166

———-5/29主な出来事—————————-

08:15 米国際貿易裁判所、トランプ関税の大部分に差し止めの判断

10:30 オーストラリア1-3月期民間設備投資(前期比) -0.1%
前回-0.2%(0.2%)
予想+0.5%

21:30 アメリカ1-3月期GDP・改定値)(前期比年率) +-0.2%
前回-0.3%
予想-0.3%

21:30 アメリカ1-3月期個人消費・改定値(前期比年率) +1.2%
前回+1.8%
予想+1.7%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 24.0万件
前回22.7万件(22.6万件)
予想23.0万件

22:00 南ア中銀、政策金利を7.50%から7.25%に引き下げ

23:00 アメリカ4月住宅販売保留指数(前月比) -6.3%
前回+6.1%(5.5%)
予想-1.0%

26:40 トランプ大統領、利下げしないのは間違いだとパウエル議長に伝えた-報道官

28:13 米控訴裁、トランプ関税差し止めの一時停止を命じる(貿易裁判所の判断を棄却)

———-5/29株式・債券・商品———————-

日経平均 38432.98△710.58
豪ASX  8409.804△12.863
上海総合 3363.446△23.514
英FT   8716.45▼9.56
独DAX  23933.23▼104.96
NYダウ 42215.73△117.03

日10年債利回り 1.529%▽0.014
豪10年債利回り 4.3716%△0.0400
英10年債利回り 4.648%▼0.079
独10年債利回り 2.508%▼0.046
米02年債利回り 3.9386%▼0.0515
米10年債利回り 4.4180%▼0.0593

NY原油 60.94▼0.90
NY金  3317.10△22.20

———–5/30注目材料————————–

<国内>
08:30  4月完全失業率
08:30  5月東京都区部消費者物価指数
19:00  外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
07:45  4月NZ住宅建設許可件数
09:25  ローガン米ダラス連銀総裁、講演
10:30  4月豪小売売上高
10:30  4月豪住宅建設許可件数
15:00  4月独小売売上高
15:00  1-3月期スウェーデンGDP
16:00  1-3月期トルコGDP
16:00  4月トルコ失業率
16:30  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
17:30  パネッタ伊中銀総裁、講演
21:00  5月独消費者物価指数・速報値
21:00  4月南アフリカ貿易収支
21:00  4月メキシコ失業率
21:30  1-3月期カナダGDP
21:30  4月米個人所得
21:30  4月米個人消費支出(PCE)
21:30  4月米PCEデフレーター
21:30  4月米卸売在庫
22:45  5月米シカゴPMI
23:00  5月米ミシガン大消費者態度指数・確報値
29:45  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

———–5/30きょうのひとこと———————-

今週に入りドルを再評価する動きが出ていたところに、国際貿易裁判所のトランプ関税差し止めの報道が飛び込んできたことから、昨日のドル円は2週間ぶりに146円台へと上昇。しかし、米大手金融機関の多くが「差し止めは取るに足らない判断」「より不確実性が高まった」「ドルの上昇は一時的」と一蹴。トランプ政権の即日控訴に2審も即日で答え、差し止めの一時停止を命じました。つまりは「差し止めの差し止め」です。結局、1.5円上げたドル円はそこから2円あまり反落するという壮大な往って来いの展開となりました。ドル再評価の動きはこのまま失速してしまうのか、あるいは月末フローなどの助けを借りてもう一度上を目指すのか、今日の動きが注目されます。

本日もよろしくお願いします。