総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/21水)

米ドル安の流れ継続 それでもドル円が大きく下げないのは円が強くないから

———–5/20ドル円相場————————–

144.085までドル売り活発化 

OP144.827 HI145.529  LO144.085 CL144.519

———-5/20主な出来事—————————-

10:06 加藤財務相
「G7でベッセント米財務長官との2国間協議を調整している」
「これまで確認した為替原則ベースに議論」

13:30 RBA、政策金利を4.10%から3.85%に引き下げ
「インフレ率は目標レンジ内にあり、国際情勢が経済の重しとなることが予想されるため、上振れリスクは減少している」

14:30 ブロックRBA総裁
「今回は確信を伴う利下げ」
「物価上昇鈍化は非常に良いニュース」
「据え置きか引き下げの議論」 
「引き下げは0.5%か0.25%かで議論」

17:12 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト
「金利は低すぎる水準で横ばいとなっており、今後は慎重な利下げが必要」
「昨夏以降、四半期ごとに0.25%ずつ利下げしてきたペースは、インフレ見通しを踏まえると速すぎる」

21:30 カナダ4月消費者物価指数(前年比) +1.7%
前回+2.3%
予想+1.6%

———-5/20株式・債券・商品———————-

日経平均 37529.49△30.86
豪ASX  8343.328△48.229
上海総合 3380.478△12.895
英FT   8781.12△81.81
独DAX  24036.11△101.13
NYダウ 42677.24▼114.83

日10年債利回り 1.505%△0.016
豪10年債利回り 4.4007%▼0.1235
英10年債利回り 4.703%△0.039
独10年債利回り 2.606%△0.018
米02年債利回り 3.9704%▼0.0061
米10年債利回り 4.4869%△0.0395

NY原油 62.56▼0.13
NY金  3284.60△51.10

———–5/21注目材料————————–

<国内>
08:50  4月貿易収支(通関ベース)

<海外>
07:45  4月NZ貿易収支
08:00  ハマック米クリーブランド連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
15:00  4月英消費者物価指数
17:00  4月南アフリカ消費者物価指数
17:00  デギンドスECB副総裁、講演
19:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
20:00  3月南アフリカ小売売上高
23:30  EIA週間原油在庫統計
25:00  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
25:15  バーキン米リッチモンド連銀総裁、ボウマンFRB理事、講演
26:00  米20年債入札
26:30  エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
—–  G7財務相・中銀総裁会議(カナダ・バンフ、22日まで)

———–5/21きょうのひとこと———————-

昨日の為替市場で主要通貨は強い順に、スイスフラン>ユーロ>カナダドル>ポンド≧円>米ドル>豪ドルの並びとなりました。ハト派利下げの豪ドルはともかく米ドルが弱い流れが続いています。日米財務相会談で円安是正を迫られるとの観測で円買いという解説も目にしますが、決して円が強いわけではないこともわかります。ドルが弱くてもドル円が大きく下げないのは円が強くないからということになります。為替市場の現状を認識するためにも、折に触れて通貨(ペアではなく単体で)の強弱を確認することが必要です。

本日もよろしくお願いします。