総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/15木)

ウォン急伸がドル安を主導 トランプ政権はドル安志向との思惑根強い 

———–5/14ドル円相場————————–

トランプ政権のドル安誘導を巡る思惑で145.607まで下落も米関係者否定でやや持ち直す

OP147.452 HI147.667  LO145.607 CL146.765

———-5/14主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア1-3月期賃金指数(前年比) +3.4%
前回+3.2%
予想+3.2%

15:00 ドイツ4月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.1%
前回+2.1%
予想+2.1%

15:59 マン英MPC委員
「英国の労働市場が予想以上に底堅く推移している」
「家計のインフレ期待が上昇していることに強い懸念」

18:00 韓国企画財政部報道官
「米国との為替協議が行われたことを確認」

22:12 ジェファーソンFRB副議長
「関税引き上げは今年のインフレ率上昇につながる可能性」
「2025年の成長率予測は引き下げたものの、依然として景気拡大を予測」
「政府の政策効果はしばらく不透明になる可能性が高い」

25:40 米国はドル安を模索していない、関税交渉で-関係者

———-5/14株式・債券・商品———————-

日経平均 38128.13▼55.13
豪ASX  8279.596△10.610
上海総合 3403.948△29.077
英FT   8585.01▼17.91
独DAX  23527.01▼111.55
NYダウ 42051.06▼89.37

日10年債利回り 1.460%△0.016
豪10年債利回り 4.4788%△0.0495
英10年債利回り 4.713%△0.043
独10年債利回り 2.699%△0.019
米02年債利回り 4.0508%△0.0507
米10年債利回り 4.5363%△0.0713

NY原油 63.15▼0.52
NY金  3188.30▼59.50

———–5/15注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
06:40  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
10:30  4月豪失業率
10:30  4月豪新規雇用者数
15:00  4月独卸売物価指数
15:00  3月英GDP
15:00  1-3月期英GDP・速報値
15:00  3月英鉱工業生産
15:00  3月英貿易収支
15:00  1-3月期ノルウェーGDP
15:30  4月スイス生産者輸入価格
15:45  4月仏消費者物価指数・改定値
16:00  チポローネECB専務理事、講演
18:00  1-3月期ユーロ圏GDP・改定値
18:00  3月ユーロ圏鉱工業生産
19:15  デギンドスECB副総裁、講演
21:15  4月カナダ住宅着工件数
21:30  4月米生産者物価指数
21:30  4月米小売売上高
21:30  5月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30  5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:40  パウエルFRB議長、講演
22:15  4月米鉱工業生産
22:15  4月米設備稼働率
23:00  ディングラ英中銀MPC委員、講演
23:00  3月米企業在庫
23:00  5月米NAHB住宅市場指数
27:05  バーFRB理事、あいさつ
28:00  メキシコ中銀、政策金利

———–5/15きょうのひとこと———————-

昨日は韓国ウォンの急伸がドル安を主導しました。構図は先日の台湾ドル高・米ドル安と同じで、米国が貿易交渉の一環として、対米黒字国に通貨安の是正を要求しているとの思惑です。当然、「日本にも」との連想が働き円も一時上昇しました。米政府関係者が否定したことでひとまずドル売りは収束したものの、トランプ政権はドル安志向が強いという市場の思惑が根強いことをあらためて認識させられる動きでした。あるいは、市場としてはなんでもドル安材料にしてしまいたいというのが本音なのかもしれません。いずれにしても、いまはドル買いの展開が続きにくい地合いなのでしょう。

本日もよろしくお願いします。