総研ブログ

2日のドル円相場ときょうのひとこと(5/5月)

米金利上昇でもドル反落 シカゴIMMの円ロングとユーロロングが増加 根強いドルの先安観

———–5/2ドル円相場————————–

145.931まで買い先行も失速 米雇用統計後には143.718まで下落も米金利上昇で買戻し

OP145.418 HI145.931  LO143.718 CL144.843

———-5/2主な出来事—————————-

08:47 赤沢経済再生相(日米関税協議を終えて)
「両国間の貿易拡大、非関税障壁、安保面の協力など具体的に議論」
「閣僚間協議は5月中旬以降集中的に実施」
「為替や安全保障については議論にならなかった」

09:24 中国商務省
「米との通商協議の可能性を現在評価している」

10:30 オーストラリア1-3月期生産者物価指数(前年比) +3.7%
前回+3.7%

10:30 オーストラリア3月小売売上高(前月比) +0.3%
前回+0.2%
予想+0.4%

16:50 フランス4月製造業PMI・改定値 48.7
前回48.2
予想48.2

16:55 ドイツ4月製造業PMI・改定値 48.4
前回48.0
予想48.0

17:00 ユーロ圏4月製造業PMI・改定値 49.0
前回48.7
予想48.7

18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.7%
前回+2.4%
予想+2.5%

18:00 ユーロ圏3月失業率 6.2%
前回6.1%(6.2%)
予想6.1%

18:19 加藤財務相
「第2プラザ合意の話は、米国との協議で出ていない」
「為替管理は日米通商協議の一部とはなっていない」

21:30 アメリカ4月非農業部門雇用者数 +17.7万人
前回+22.8万人(18.5万人)
予想+13.0万人
21:30 アメリカ4月失業率 4.2%
前回4.2%
予想4.2%
21:30 アメリカ4月平均時給(前月比) +0.2%
前回+0.3%
予想+0.3%
21:30 アメリカ4月平均時給(前年比)  +3.8%
前回+3.8%
予想+3.9%

21:49 トランプ米大統領
「ガソリン価格がこの数年で最も安くなり、食料品も値下がりした。雇用は好調で、アメリカには何十億ドルもの関税収入が入ってくるなどよいニュースばかりだ。消費者は価格が下がるのを何年も待ち望んできた。インフレはなくFRBは金利を引き下げるべきだ」

23:00 アメリカ3月製造業新規受注(前月比) +4.3%
前回+0.6%(0.5%)
予想+4.5%

25:00 「中国、合成麻薬フェンタニル流入を巡るトランプ政権の懸念に対応策を検討」-WSJ

———-5/2株式・債券・商品———————-

日経平均 36830.69△378.39
豪ASX  8238.047△92.4491
上海総合 —–
英FT   8596.35△99.55
独DAX  23086.65△589.67
NYダウ 41317.73△564.47

日10年債利回り 1.264%△0.008
豪10年債利回り 4.2196%△0.0310
英10年債利回り 4.508%△0.028
独10年債利回り 2.533%△0.089
米02年債利回り 3.8239%△0.1253
米10年債利回り 4.3083%△0.0907

NY原油 58.29▼0.95
NY金  3243.30△21.10

———–5/5注目材料————————–

<国内>祝日(こどもの日)
なし

<海外>中国、香港、英国休場
15:30 4月スイス消費者物価指数
16:00 4月トルコ消費者物価指数
22:45 4月米サービス業PMI・改定値
23:00 4月米ISM非製造業景況指数
26:00 米3年債入札

———–5/5きょうのひとこと———————-

2日に発表された4月29日時点のシカゴIMMの円先物は17.92万枚の買い越し(円ネットロング)で、前週比わずか0.14万枚増ながらも過去最高を更新。ユーロのネットロングも1万枚あまり増加しており、通貨先物の取組はドルに対する先安観が根強いことを物語っています。そのあたりが2日のドル円の失速につながったのでしょう。2日のNY市場は、まずまずの雇用統計と米中貿易戦争の緩和期待で株高・金利上昇という展開でしたが、終盤に戻したとはいえドルは軟調でした。それにしても、トランプ大統領がFRBに利下げを要求すると米金利が上昇するという皮肉な動きが続いています。市場の円に対する先高観は、1日の日銀イベントを経ておそらく後退しているものと思われますが、ドルに対する不信感はトランプ大統領が主因と見られることから今週のFOMCでは払拭されにくいのかもしれません。

本日もよろしくお願いします。