総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/15火)

上値切り下げ型の相場展開 日米関税協議を睨んで下値リスク残る

———–4/14ドル円相場————————–

米関税巡り乱高下 142円台は堅いが144円台は重い

OP143.742 HI144.085  LO142.228 CL143.055

———-4/14主な出来事—————————-

05:00 ラトニック米商務長官
(11日に電子機器を相互関税の対象から除外すると発表したことについて)
「恒久的な除外ではない。これらの分野については各国との交渉で譲歩することはないと明確にしたまでだ」
「除外した電子機器は今後発動を予定している半導体関税の対象とする方針」
「1~2カ月以内に発動する見通し」

10:42 トランプ米大統領
「半導体への関税率は来週までに発表する予定」
「半導体への関税は遠くない将来に発動」
「一部企業についてはある程度の柔軟性が必要だ」

12:00 中国3月貿易収支 +1026.4億ドル
前回+1705.1億ドル
予想+744.0億ドル

25:04  トランプ米大統領
「自動車メーカーの支援を検討している」
「彼らはカナダやメキシコなど他国で製造された部品を国内製造に切り替えているが時間が必要だ」

26:00 ウォラーFRB理事
「新たな関税政策は、米経済に対する過去数十年で最大の衝撃の一つ」
「景気後退の脅威があれば、早期利下げを支持する」
「関税が交渉によって引き下げられれば経済の混乱は小さくなり、利下げは下半期に検討」

———-4/14株式・債券・商品———————-

日経平均 33982.36△396.78
豪ASX  7748.596△102.138
上海総合 3262.808△24.581
英FT   8134.34△170.16
独DAX  20954.83△580.73
NYダウ 40524.79△312.08

日10年債利回り 1.341%△0.017
豪10年債利回り 4.4035%△0.0052
英10年債利回り 4.660%▼0.093
独10年債利回り 2.512%▼0.058
米02年債利回り 3.8450%▼0.1149
米10年債利回り 4.3739%▼0.1156

NY原油 61.53△0.03
NY金  3226.30▼18.30

———–4/15注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
07:00  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
08:01  3月英BRC小売売上高
08:40  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
10:30  RBA理事会議事要旨
15:00  3月独卸売物価指数
15:00  3月英雇失業率
15:00  3月英失業保険申請件数
15:00  12-2月英失業率(ILO方式)
15:00  12-2月英週平均賃金
15:45  3月仏消費者物価指数(CPI)・改定値
18:00  4月独ZEW景況感指数
18:00  4月ユーロ圏ZEW景況感指数
18:00  2月ユーロ圏鉱工業生産
21:15  3月カナダ住宅着工件数
21:30  3月カナダ消費者物価指数
21:30  4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30  3月米輸入物価指数

———–4/15きょうのひとこと———————-

ドル円相場はトランプ関税を巡って乱高下しつつも上値を切り下げる展開が続いています。週内に始まる日米関税交渉の担当者となる赤沢経済再生相は先週、米国側から為替の話題が出れば議論に応じる考えを示しました。日米間で「円安是正」が協議されるとの思惑がくすぶっていることもドル円相場の重しになると考えられます。きょうは5・10日とあって買いがやや先行していますが、ドル円は先週金曜、昨日月曜と2営業日続けて踏みとどまった142円を割り込むリスクが依然として残っているように感じられます。

本日もよろしくお願いします。