総研ブログ

4日のドル円相場ときょうのひとこと(4/7月)

アジア市場はきょうもリスクオフの円買い先行 ただし先週末の欧米市場はリスクオフのドル買い優位

———–4/4ドル円相場————————–

貿易戦争懸念で144.549まで円高進行も米雇用統計とFRB議長講演で147.440までドル買戻し

OP145.975 HI147.440  LO144.549 CL146.883

———-4/4主な出来事—————————-

15:00 ドイツ2月製造業新規受注(前月比) 0.0%
前回-7.0%(-5.5%)
予想+3.4%

19:00 中国、4月10日から米国からの全輸入品に34%の関税を発動

21:30 カナダ3月新規雇用者数 -3.26万人
前回+0.11万人
予想+1.00万人
21:30 カナダ3月失業率  6.7%
前回6.6%
予想6.7%

21:30 アメリカ3月非農業部門雇用者数変化(前月比) +22.8万人
前回+15.1万人(11.7万人)
予想+13.5万人
21:30 アメリカ3月失業率 4.2%
前回4.1%
予想4.1%
21:30 アメリカ3月平均時給(前月比) +0.3%
前回+0.3%(0.2%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ3月平均時給(前年比)+3.8%
前回+4.0%
予想+3.9%

22:30 トランプ米大統領
「中国は間違った対応をした。パニックに陥った」
「パウエルFRB議長が金利を引き下げるには絶好のタイミングだ」

24:25 パウエルFRB議長
「関税の引き上げは予想よりも大幅に大きくなることが明らかになりつつある」
「経済への影響についても同様に大きくなるだろう」
「その影響にはインフレ率の上昇や経済成長の鈍化などが含まれる」
「大きさやどのくらいの期間に及ぶかは依然として不透明だ」
「われわれは急ぐ必要はないと感じる」
「金融政策の適切な方向性について結論を出すのは時期尚早だ」

———-4/4株式・債券・商品———————-

日経平均 33780.58▼955.35
豪ASX  7667.846▼191.881
上海総合 —–
英FT   8054.98▼419.76
独DAX  20641.72▼1075.67
NYダウ 38314.86▼2231.07

日10年債利回り 1.217%▼0.156
豪10年債利回り 4.2154%▼0.0442
英10年債利回り 4.448%▼0.072
独10年債利回り 2.578%▼0.073
米02年債利回り 3.6520%▼0.0297
米10年債利回り 3.9943%▼0.0343

NY原油 61.99▼4.96
NY金  3035.40▼86.30

———–4/7注目材料————————–

<国内>
08:30 2月毎月勤労統計
08:50 3月外貨準備高
14:00 日銀地域経済報告(さくらレポート)

<海外>
15:00 2月独鉱工業生産
15:00 2月独貿易収支
18:00 2月ユーロ圏小売売上高
18:45 チポローネECB専務理事、講演
23:30 クーグラーFRB理事、講演
28:00 2月米消費者信用残高

———–4/7きょうのひとこと———————-

4日のドル円は中国の報復関税によるリスクオフの中で半年ぶりに144円台まで下落。しかし、その後のNY市場に限れば、同じリスク回避の動きでも円買いよりもドル買いの方が強く147円台へと反発しました。米関税由来のリスクオフが一方的な円買い材料ではないことを示す動きと言えるでしょう。投資家が、予期せぬ(あるいは予想以上の)リスクの高まりに対処する際、まずは持ち高を減らす動きに出るのはいたって当然。円ロング(買い持ち)が積み上がった今の状況では、リスクオフの円買いが出ても、一巡後には円売り(ドル買い)が出てしまいやすいと考えられます。きょうも145円台へと円買いが先行していますが、このあとの海外市場の動きに注目しましょう。

本日もよろしくお願いします。