総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/13木)

米CPI直後に急落からの急反発 ドルショート巻き戻しの疑いが濃い動き

———–3/12ドル円相場————————–

米CPI後に149.196までショートカバー強まるも一巡後は上げ幅を縮小

OP147.761 HI149.196  LO147.583 CL148.292

———-3/12主な出来事—————————-

08:50 日本2月国内企業物価指数(前年比)  +4.0%
前回+4.2%
予想+4.0%

13:01 米鉄鋼・アルミ25%関税、発動

16:10 フォンデアライエン欧州委員長
「(米関税への)対抗措置は4月13日までに全面実施する」

21:30 アメリカ2月消費者物価指数(前月比) +0.2%
前回+0.5%
予想+0.3%
21:30 アメリカ2月消費者物価指数(前年比) +2.8%
前回+3.0%
予想+2.9%
21:30 アメリカ2月消費者物価指数・コア(前年比) +3.1%
前回+3.3%
予想+3.2%

22:45 カナダ中銀、 政策金利を3.00%から+2.75%に引き下げ
「米関税により、経済活動のペースが鈍化し、インフレ圧力が高まる可能性がある」

23:00 カナダ、米国産鉄鋼・アルミへの関税を13日午前0時1分に発動

23:30 マックレム・カナダ中銀総裁
「(関税による)不確実性が、すでに企業や消費者の行動に大きな影響を与えている」
「成長の鈍化とインフレの上昇に同時に対処することはできない」
「(今後の金利変更には)慎重に対応する」

———-3/12株式・債券・商品———————-

日経平均 36819.09△25.98
豪ASX  7786.238▼103.867
上海総合 3371.924▼7.904
英FT   8540.97△44.98
独DAX  22676.41△347.64
NYダウ 41350.93▼82.55

日10年債利回り 1.524%△0.009
豪10年債利回り 4.4357%△0.0598
英10年債利回り 4.722%△0.048
独10年債利回り 2.877%▼0.019
米02年債利回り 3.9866%△0.0434
米10年債利回り 4.3124%△0.0325

NY原油 67.68△1.43
NY金  2946.80△25.90

———–3/13注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
09:01  2月英RICS住宅価格
18:00  レーン・フィンランド中銀総裁、講演
18:15  デギンドスECB副総裁、講演
19:00  1月ユーロ圏鉱工業生
19:00  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁/マクルーフ・アイルランド中銀総裁、講演
21:00  1月メキシコ鉱工業生産
21:30  1月カナダ住宅建設許可件数
21:30  2月米生産者物価指数
21:30  米新規失業保険申請件数
25:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
26:00  米財務省、30年債入札
26:30  ビルロワドガロー仏中銀総裁/ナーゲル独連銀総裁、講演

———–3/13きょうのひとこと———————-

昨日の米2月CPIに対する米債とドルの動きは興味深いものでした。米10年債利回りは発表直後に4.245%へ急低下しましたが、ものの1分で急反発すると、およそ30分後には4.329%まで上昇しました。ドル円もほぼ同様の反応で148.102円まで下落したのち149.196円へと1円あまり切り返しました。CPIは予想以上に鈍化していただけに、合理的な説明が難しい動きです。強いて言えばCPIの鈍化で、株価先物が上昇したことが背景でしょうか。CPI鈍化でスタグフレーション懸念が和らいだという説明は不可能ではありません。ただやはり、ドル円についてはポジションの傾きが値動きに大きく影響した可能性が高そうです。売りポジション(円ロング)が膨らんでいたところにCPIが鈍化。ところが金利がすぐに持ち直したため慌ててショートカバーに走った疑いが濃い値動きでした。その観点で行けば、米債利回りの急反発もポジションの傾きが影響したのかもしれません。

本日もよろしくお願いします。