総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/30木)

 
金融政策イベントは日米ともに小幅な反応で通過 中銀声明・会見にライブ感なし

———–1/29ドル円相場————————–

FOMC前に154.940まで下落も下げ渋る FOMCは予想通りの現状維持

OP155.471 HI155.785  LO154.940 CL155.252

———-1/29主な出来事—————————-

09:30 オーストラリア10-12月期CPI(前年比) +2.4%
前回+2.8%
予想+2.5%
09:30 オーストラリア10-12月CPIトリム平均値(前年比) +3.2%
前回+3.5%(3.6%)
予想+3.3%

16:43 加藤財務相
「ベッセント米財務長官と為替について緊密に協議することを確認」

22:30 アメリカ12月卸売在庫(前月比) -0.5%
前回-0.2%(-0.1%)
予想+0.2%

23:45 カナダ中銀、政策金利を3.25%から3.00%へ引き下げ
「米国の関税の脅威を除けば、見通しに関する上振れリスクと下振れリスクは十分にバランスが取れている」

28:00 FOMC、政策金利を4.25-4.50%に維持
「失業率はここ数カ月、低水準で安定しており、労働市場の状況は引き続き堅調」
「インフレ率はやや高止まりしている」(「2%目標に向けて進展」の文言を削除)
「追加調整の程度と時期を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価」

28:30 パウエルFRB議長
「政策金利、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」
「大統領の発言(利下げ要請)についてコメントしない」
「追加利下げを決定する前にインフレの実質的な改善か労働市場の弱さを確認する必要」
「インフレ目標を達成するために労働市場が一段と弱体化する必要はない」
「財政、規制、関税、移民政策がどのように展開していくかは不明」
「経済への影響を検証する前に政策の詳細が明確になるのを待つ必要」

———-1/29株式・債券・商品———————-

日経平均 39414.78△397.91
豪ASX  8447.012△47.938
上海総合 —–
英FT   8557.81△23.94
独DAX  21637.53△206.95
NYダウ 44713.52▼136.83

日10年債利回り 1.197%▼0.005
豪10年債利回り 4.3704%▼0.0501
英10年債利回り 4.621%△0.007
独10年債利回り 2.583%△0.018
米02年債利回り 4.2135%△0.0185
米10年債利回り 4.5284%▼0.0040

NY原油 72.62▼1.15
NY金  2769.80△2.30

———–1/30注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
15:10  氷見野日銀副総裁、講演

<海外>香港、中国祝日(旧正月)
06:45  12月NZ貿易収支
09:00  1月ANZ企業信頼感
09:30  10-12月期豪輸入物価指数
15:30  10-12月期仏GDP・速報値
16:00  12月独輸入物価指数
18:00  10-12月期独GDP速報値
18:30  12月英消費者信用残高
18:30  12月英マネーサプライM4
18:30  12月南アフリカ卸売物価指数
19:00  10-12月期ユーロ圏GDP・速報値
19:00  1月ユーロ圏経済信頼感指数
19:00  1月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
19:00  12月ユーロ圏失業率
21:00  10-12月期メキシコGDP・速報値
—–  南ア中銀、政策金利
22:15  ECB理事会、政策金利
22:30  10-12月期米GDP・速報値
22:30  10-12月期米個人消費・速報値
22:30  米新規失業保険申請件数
22:45  ラガルドECB総裁、定例記者会見
24:00  12月米住宅販売保留指数

———–1/30きょうのひとこと———————-

先週23日の日銀会合当日のドル円の値幅は約1円。FOMCがあった昨日は85銭ほどでした。どちらも決定内容が予想通りで、完全に織り込み済みだったとはいえ、日米の金融政策発表当日に揃ってここまで動かないのは近年では見かけなかった光景です。「日銀の次の利上げは7月よりも9月」「FOMCの次の利下げは5月よりも6月」これは、金利先物が織り込む現在のメインシナリオです。どちらも、次の金利変更までしばらく時間があるとの見方は会合前から大きく変わっていません。それだけに、市場は今回の日米中銀の声明や会見にライブ感を感じにくかったのでしょう。

本日もよろしくお願いします。