総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/6金)

日銀利上げ期待高まらず 今夜の雇用統計がきわめて重要に

———–12/5ドル円相場————————–

日銀審議委員の発言で149.648まで下落も仏政局不安和らぎ持ち直す

OP150.476 HI150.773  LO149.648 CL150.085

———-12/5主な出来事—————————-

09:30 オーストラリア10月貿易収支 +59.53億豪ドル
前回+46.09億豪ドル(45.32億豪ドル)
予想+45.50億豪ドル

10:30 中村日銀審議委員
「賃上げの持続性にまだ自信を持てていない」
「個人消費の節約志向の強まりや設備投資計画が先送りされる可能性」

14:45 中村日銀審議委員
「利上げに反対しているわけではない。データに応じて判断していくべき」

16:00 ドイツ10月製造業新規受注(前月比) -1.5%
前回+4.2%(7.2%)
予想-2.0%

19:00 ユーロ 10月小売売上高(前月比) -0.5%
前回+0.5%
予想-0.3%

21:30 アメリカ11月チャレンジャー人員削減数 5.77万人
前回5.56万人

22:30 カナダ10月貿易収支 -9.2億カナダドル
前回-12.6億カナダドル(-13.0億カナダドル)
予想-7.9億カナダドル

22:30 アメリカ10月貿易収支 -738億ドル
前回-844億ドル(-838億ドル)
予想-750億ドル

22:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.4万件
前回21.3万件(21.5万件)
予想21.5万件

22:45 仏極右・国民連合(RN)ルペン氏
「現状下でマクロン大統領が辞める理由はない」
「数週間のうちに予算案を成立させることは可能だ」

———-12/5株式・債券・商品———————-

日経平均 39395.60△119.21
豪ASX  8474.917△12.313
上海総合 3368.855△4.205
英FT   8349.38△13.57
独DAX  20358.80△126.66
NYダウ  44765.71▼248.33

日10年債利回り 1.071%△0.005
豪10年債利回り 4.2347%▼0.0299
英10年債利回り 4.281%△0.032
独10年債利回り 2.111%△0.050
米02年債利回り 4.1440%△0.0184
米10年債利回り 4.1761%▼0.0039

NY原油 68.30▼0.24
NY金  2648.40▼27.80

———–12/6注目材料————————–

<国内>
08:30  10月毎月勤労統計(現金給与総額、予想:前年比2.6%)

<海外>
16:00  10月独鉱工業生産
16:00  10月独貿易収支(予想:157億ユーロの黒字)
16:45  10月仏経常収支/貿易収支
19:00  7-9月期ユーロ圏GDP・確定値
22:30  11月カナダ雇新規雇用者数
22:30  11月カナダ失業率
22:30  11月米非農業部門雇用者数
22:30  11月米失業率
22:30  11月米平均時給
23:15  ボウマンFRB理事、講演
24:00  12月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
24:00  11月カナダIvey購買部協会景気指数
24:30  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
26:00  ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演
27:00  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
29:00  10月米消費者信用残高

———–12/6きょうのひとこと———————-

注目された中村審議委員の講演&会見でしたが、12月利上げに対する市場の見方を大きく変えることはなく、OISの織り込みは30%台のまま。今朝の10月勤労統計(現金給与総額)は予想比弱めの前年比+2.7%で、利上げ期待を高めるには至りませんでした。日銀が無理に利上げを行う環境ではないとの見方を維持します。いずれにせよ、これで市場の関心は今夜の米11月雇用統計に向かうことになります。来週には米11月CPIが発表されますが、足元でFRBが注目するのは物価ではなく雇用。今夜の雇用統計が12月利下げの有無を決めると言っても過言ではないでしょう。前回はストライキとハリケーンという「一時的な」影響で弱くてやむなしと評価されただけに、今回どこまで回復するかがきわめて重要となります。NFPの市場予想は22.0万人増。今年の平均増加幅は17.0万人なので、期待値のハードルはやや高めとなっています。

本日もよろしくお願いします。